「家相」を信じる?信じない?時代遅れのくだらない迷信か?

間取りの方位を家相で占う

家相とは、大昔に中国から伝わったものをベースに、日本独自で発展し、家づくりに用いられてきた相術であり、家や土地を「見た目」で占う方法になります。

日本の家相中国式の風水は、ごちゃまぜに考えられていますが、似て非なるものとなります。

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家相の特徴

  • 地面のことを占う「地相」
  • 間取りのことを占う「家相」

と一応は分れていますが、土地と建物を総合して「家相」と呼ばれることが多いようです。

家相の大きな特徴は、

であり、家相のタブーを侵さないように、また、方位を意識してプランニングすることで、その家の住人に災いが降りかかるのを防ぐという考え方になります。

家相のタブーポイントは、日本の風土に適っているものもあれば、全くの迷信や、縁起を担ぐようなものもあって、結局はそれを信じるかどうか?ということになります。

どれも怪しい、くだらない、と感じるなら、このようなサイトはさっさと×ボタンで閉じて、家相から離れるべきです。

これは風水にも言えることですが、何を信じるかは個人の自由であり、端から信じられないなら、家づくりに占いなど取り入れる必要はありません。

家相や風水は、中途半端に関わると、家づくりを引っかき回すことになりますから!

参考 風水と家相の違い◆風水や家相に振り回されてしまった時

家相との出会い

私も主人も、学生時代に建築を学んできましたが、授業で「家相」が出てきたことは、恐らく一度もなかったと記憶しております。

卒業後に住宅メーカーに就職し、社内研修の中で「お客様の中には”家相”を気にする人がいるから、勉強しておけ!」と言われ、ここで初めて「家相」や「地相」の存在を知ることとなりました。

「鬼門」という言葉は知っていましたが、これが「家相」に通じるワードだったことは知らなかったのです。

そこで私は、図書館へ本を借りに行ったのですが、家相関連の書籍は建築のコーナーにはなく、占いコーナーに置いてありましたので、「マイホームに家相を取り入れることは、非常に稀で、一般常識とは少し外れた事なのだろう」とその時は感じました。

しかし、実際の現場では、風水や家相を気にするお客様が意外に多くて驚きました。

施主は気にしなくても、奥様が気にしたり、ご実家のご両親が出て来て、途中でプランが大幅に変更になることもありました。

携帯に英語の電話がかかってくるような、国際的で、一見「家相なんて信じない。今時、家相なんて流行らない!」と言いそうなお客様が、意外にも家相に大変熱心だったこともあります。

割合は少ないですが、家相を気にする人は確かにいらっしゃいます!

プランがある程度限定される住宅メーカーの顧客でさえ、案外多い印象でしたから、これが木造の在来工法を扱う会社や工務店などでは、その割合はもっと増えそうな気もします。

その後、私は趣味で四柱推命という占いを学び始め、その延長で家相も学ぶことになったのですが、明治に入るまでは、陰陽五行の思想が政(まつりごと)や一般社会の中で普通に使われていて、家相も日本の建築に大きく関わっていたことを知りました。

もともと縁起を担ぐようなタイプだったこともあって、どんどん興味が湧いて、学べば学ぶほど、家相を軽んじることはできない!と考えるようになり、今に至ります。

確かに家相は流行らない

このような経緯で、私は家相を全否定することはできなくなりましたが、家相なんて迷信であり、今時、時代遅れで流行らない…とお考えの方も多いでしょう。

マイホームの建築を考えた時、今は設計士さんや住宅メーカーなどに依頼するのが一般的ですが、昔は大工さんが設計・施工の両方を行っていました。

そして大工さんが建てるその家は、家相を意識したものでした。

しかし、建築基準法が出来て、大工さんの仕事は時代と共に大きく変化し、さらに建築様式が欧米化してきたことで、大工さんが建てる純和風住宅の需要が減って、仏間、床の間はもちろん、和室すら作らない家も増えてきましたから、昔は家づくりの要だった大工さんも、今では、”大工=大工工事を行う職人”を差すようになり、その代わりに家相を学んだことがない人間が設計に携わるようになったことで、日本の住宅から少しずつ「家相」も消えていったのです。

正直、家相は全く流行っていませんし、これから先もブームになって、再び家相が流行る日が来るとは思えませんから(中国風水に圧されてますし、すでに風水の中にコッソリと混ぜられて風水の一部になっている項目もあり)、現代の住まいにはそぐわない、時代遅れなものとなって、「家相」はもっと廃れて行くのかもしれません。

家相もクジラの肉のように、「あぁ、そう言えば、昔はそういうのがあった」と言われる日が、すぐそこまでに来ているようにも感じます。

※くじらは2019年に商業捕鯨を再開しましたが、一度消えかけた文化がまた復活するのか???鯨が復活できたなら家相にもいつかブームが起きるかもしれませんね。

家相を信じるべきか?

家相なんて今どき流行らないから、気にする必要はないか?というと、不思議なことに、普段は占いなど全く信じない人でも、家づくりになると「できれば家相も考慮したい」という心理になることがあります。

多くの人にとって、マイホームは一生に一度の買い物であるため、出来るだけ失敗したくないのが本音であり、「100%信用している訳ではないが、家相が良くないと言われると気になる」という事なのだと思います。

また、特にトラブルや悩みがない時は、家相のことなど考えることもないでしょうが、もしも新居に引っ越した途端に、トラブルや災いが立て続けに起こったりすると、「もしかすると家相が原因?」と家相を疑う人も出てきます。

しかし、入居後に家相が悪いという事実を知ったところで、ほとんどが手遅れです。

建物に欠けがあったり、玄関やトイレ、お風呂の浴槽が鬼門に引っかかっていたりすると、簡単なリフォームでは対処できない深刻な状態ですから、結局は我慢するしかないわけで、インテリア風水でお茶を濁すのが関の山です。

家相のことが引っかかりながら、この先、何十年も、騙し騙し暮らすのは、せっかくのマイホームにケチが付いたようで面白くありません。

もちろん転居後に起こる災いが、家相が直接的な原因だという根拠は全くありませんが、家相は一度気になりだすと、もうダメです。

もしも、何か災いが起こった時に、家相のことが気にかかるタイプなら、始めから家相も差し障りのない家を建てるべきです。

また、普段からお日柄(結婚式の大安・仏滅や、葬式の友引など)を気にしたり、縁起を担ぎたがる人にも家相は必要です。

住む人が平穏な気持ちで暮らせる家を建てることが、何よりも大切な事ですから!

家相を考慮した家は暮らしにくい?

とは言え、家相ばかりに囚われて、導線が悪い間取りや、ほとんど日光や風が入らない部屋ができてしまっては暮らしにくいものです。家相もクリアしつつ、出来る限り使い勝手のよい家を建てることを考えるべきでしょう。

それのためには、必ず最初の段階で「家相も考慮したい」という意思を、設計士さんや営業マンに告げることです。ほとんどプランが決まってから言い出されるのが一番困るのです!

そのような人は世の中にたくさんいらっしゃいますから、何も恥ずかしがることはありません!

しかし、プロの助けを借りたとしても、どうしても家相の問題を完全にクリアできない時がありますが、絶対に完璧を求めてはいけません。

広大な敷地で予算も無限にあるのなら別ですが、限られた敷地の中に、予算内で、家相を完璧にクリアした住みやすい家を作るなど、そもそも不可能に近いことであり、家相の定義もかなり曖昧で、先生によっても解釈も異なるため、完璧に作ったつもりでも、みる人によってはズレていることもあるからです!

A先生の家相本に従って作ったプランを、B先生に見せたらダメと言われた、というのはよくある話です。

家相や風水に限らず、もともと占いというものは不確かで曖昧なものであり、数学のようにきちんと答えがでる性質ものではありません。

ようは気持ちの問題で、ちょっとだけ位置をずらしたお茶を濁すような対応でも、住人が大丈夫だと思えれば大丈夫なのです!

この記事を読んで、「そんなアバウトでは困る!」とお感じになったのなら、家相を取り入れることには向いていません。

どうか、家相にばかりに囚われすぎないように注意してください。