四柱推命占い鑑定ツールを使って出した結果に表示される、
の見方についてご説明します。
前回ご紹介した「年運」は、1年毎の運勢を占うものですが、「大運」は10年毎の運勢を占います。
更に、30年毎の運勢というものもあって、その節目のことを私は「人生の曲がり角」と呼んでいます。
「大運」も「人生の曲がり角」も、”その年齢の誕生日を境に、人生が突然ガラリと変わる!”というものではなく、前後1年ぐらいを含めた3年くらいで変化しやすいと言われています。
特に30年毎の人生の曲がり角は、かなり大きく変化しやすいので、四柱推命や占いが苦手な人も、知っておくとよいでしょう。
目次
「人生の曲がり角」で人生の四季を知る
季節が春夏秋冬と巡るように、人生にも四季があります。
この人生の四季が移り変わるタイミングが、「人生の曲がり角」であり、120年の人生を30年毎に4つに分けています。
「人生の曲がり角」は、人によって4回巡る人もいれば、3回の人もいらっしゃいますが、寿命の長さとは関係ありません。
「人生の曲がり角」の使い方
「人生の曲がり角」を使って、30年毎の運勢を占う訳ですが、その境目は干支の五行の変わり目になり、「大運」の赤字で表示されている年齢になります。
↓の画像の例では、16歳、46歳、76歳です。
この赤字の年齢を中心にした3年間は、人生の節目となるような大きな運命の変化が起こりやすいので注意が必要です!!!
↑の例の場合は、「0~16歳~46歳~76歳~106歳」となっていますが、46歳の誕生日から76歳の誕生日の前日までの30年間の運勢を見るとすると、「水の五行」に属する干支(亥子丑)が巡るため、五行のところには(水)財 と入っています。
この30年間は、「水の五行」が強まる、という意味ですから、五行バランスとラッキカラーの、ご自分の五行バランスを見て、「水の五行」が強くなるとどうなるかを考えます。例えば、もともと水がない五行バランスをお持ちならバランスが良くなりますし、もともと水が多いのにさらに水が巡ることで洪水状態となり、バランスは余計に悪くなるためあまり良い時期とは言えません。
「五行」の欄の(木)(火)(金)(水)の隣りに、「官」「財」「泄」「自」「印」のいずれかが表示されますが、
- 「自」=自星
- 「泄」=泄星
- 「財」=財星
- 「官」=官星
- 「印」=印星
の略で、それぞれの星が強くなるという意味です。これは「五行バランス」に出ているものと同じです↓。
↑の例は、「五行バランス」では「印星」が0ですが、「人生の曲がり角」で「印」が巡れば、その後の30年間は「印星」の力が強まる訳です。
要するに、ご自分の足りない五行が巡ればバランスが良くなりますし、もともと過多気味の五行が巡れば、バランスが悪くなりますから注意が必要です。
人生の曲がり「角」と呼ぶ理由
何故「曲がり角」と呼んでいるかの解説もしておきます。
十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)は、必ずどこかの五行(木火土金水)に属しています。
- 寅卯→木の五行
- 巳午→火の五行
- 申酉→金の五行
- 亥子→水の五行
- 丑辰未戌→土の五行
「土の五行」だけは4つあるのですが、この4つは木火金水の五行の、間に入ります。
亥子丑寅卯辰巳午未申酉戌
「土」は真ん中!
「土」は季節の変わり目である「土用」を表すのです。
すると4つの局が完成されます。
- 北方水局(亥子丑):冬
- 東方木局(寅卯辰):春
- 南方火局(巳午未):夏
- 西方金局(申酉戌):秋
それを表した図が↓になります。
それぞれの局の境が、ちょうど曲がり角となって、この四隅を「人生の曲がり角」と呼ぶのです。
例えば【未】から【申】に変わるタイミングは、運命の季節が夏から秋に変わるちょうど境目となるのです。
「人生の曲がり角」を知ることで、人生の四季が、春夏秋冬と変化していくのがわかるのです。
季節の巡り方は、春夏秋冬と順に巡る人もいれば、逆の冬秋夏春の順に巡る人もいます。(どっち巡りでも良い悪いはありません)
何となくおわかり頂けましたでしょうか?
巡る季節で運勢を見るポイント
なお、自分はどの季節に入ると盛期/衰期になるのかは、ご自分の日干がどの季節に生まれているかにも関わっています。
例えば↓のような命式の場合、日干は「癸」ですから五行は水で、生まれ月の干支は「寅」ですから、『寅月に生まれた水』になります。
↓を見ると「寅」は春の五行ですので、この人は「春の水」になります。
- 北方水局(亥子丑):冬
- 東方木局(寅卯辰):春
- 南方火局(巳午未):夏
- 西方金局(申酉戌):秋
「水」という五行の勢いが最も強い季節は冬で、冬は雨や雪が多い季節ですから水量が増えるわけです。その次に勢いが強いのが、冬の一つ前の秋になります。
逆に最も勢いのない季節は夏です。太陽が照り付ける暑い夏は水を蒸発させ勢いを鎮めます。その次に勢いが弱いのが夏の一つ前の春になります。
ということは、「春の水」のこの人は、勢いがやや弱い季節に生まれていることになります。(身弱気味)
大運の「五行」のところに(火)と書かれていたら、この30年間は「南方火局=夏」が巡るという意味ですから、水の勢いが弱い人に夏が巡れば水は干上がってしまうため運勢は衰期となり、逆に(水)が巡れば季節は冬(北方水局=冬)ですから水の勢いが増すため盛期、と占うのが基本です。
但し、重要なのでもう一度書きますが、必ずここでご自分の「五行バランス☆」を見て頂き、もともと水が少なめなら素直に盛期と占ってもよいですが、もともと水が多いなら水が重なると却って洪水に見舞われることがありますので、暴走したり無理をしがちです。
「日干の季節」と「五行バランス」の両方を見ながら、うまく加減する必要があるでしょう。
他の五行も考え方は同じです。
- 木の勢いが最も強いのは春、次が冬。弱いのは秋、次が夏
- 火の勢いが最も強いのは夏、次が春。弱いのは冬、次が秋
- 金の勢いが最も強いのは秋、次が夏。弱いのは春、次が冬
- 水の勢いが最も強いのは冬、次が秋。弱いのは夏、次が春
- 土だけは見方が異なり、本来、土の勢いが最も強い季節は土用なので、土用の月に生まれた土が最強なのですが、土用と言う季節は季節と季節の間にあるため、巡る季節の吉凶は火と同じ(火土同根)と判断します。最も強いのは夏、次が春。弱いのは冬、次が秋。
特に季節の変わり目である四隅(大運に赤字で書かれた年齢)は変化が激しく、運勢がこれから衰期に向かうタイミングの曲がり角は、事故や大病をしたり時には死亡することもあるので、特に赤字の年齢の前後を合わせた3年間は注意が必要です。
大運(10年毎の運勢)の見方
続いては、「大運」を使って10年毎の運勢を占う方法です。
人生の曲がり角~次の曲がり角までの30年間を10年毎に区切ったのが大運です。赤字の年齢ほどではありませんが、黒字の年齢も運命の変化が起きやすい年齢ですので注意が必要です。
年運と大運の違い
ちなみに、年運は日柱から導いた結果なのに対して、大運は月柱から導いた結果ですので、本来はこの2つを組み合わせて行運(巡る運勢の波)を占います。(大運が70%、年運が30%くらいの配分)
年運だけでも運勢はざっくり占えますが、本来、年運は大運を補助するような役目になります。
- 通変星(比肩、印綬など)で吉凶を占い
- 十二運(沐浴、長生など)で勢いを見て
- 大運で巡る五行バランスを見ます。
なお、「大運」では空亡(天中殺)は見ません。
↓の例の場合は、「0歳~3歳~13歳~23歳~33歳~43歳~53歳~63歳~73歳~83歳~93歳~103歳…」という具合に、3の付く年齢が境となって、運命が変化しやすくなります。
この年齢は生年月日によって異なります。
1.通変星で吉凶を判断する
通変星を使って吉凶を判断します。
比肩 | 吉凶なし | 〇 | 新しいことをスタートするには適した時期 |
劫財 | 凶 | × | 損失を出しやすい |
食神 | 吉 | 〇 | 安定する。先祖供養には良い時期 |
傷官 | 凶 | × | あらゆるトラブルが起きやすい |
偏財 | 吉 | 〇 | 活動的になる 金運〇 男性は異性運〇 |
正財 | 吉 | 〇 | 運気上々。金運〇 男性は異性運〇 |
偏官 | やや凶 | △ | 忙しいだけで利益は薄い 女性は異性運〇 |
正官 | 吉 | 〇 | 発展、チャンス 女性は異性運〇 |
偏印 | やや凶 | △ | 思い通りにならない。無理はしないで |
印綬 | 吉 | 〇 | 結果が出る。〆の時期。学ぶには吉。 |
2.十二運で”勢い”を判断する
十二運は、運勢の強弱を表現しているものであり、帝旺が勢いが最も強く、絶が最弱と考えます。
但し、帝旺は満月のような状態ですから、あとは欠けていくだけの危うい状況とも占えます。調子に乗らないで先のことも見据える慎重さが必要な時期とお考え下さい。
- 胎→母体に宿る +2
- 養→母体で養われる +3
- 長生→誕生 +4
- 沐浴→のんびり湯に浸かる +1
- 冠帯→成人する +5
- 建禄→働き盛り +6
- 帝旺→絶頂期 +7
- 衰→隠居 0
- 病→病になる -1
- 死→死亡 -2
- 墓→墓に入る -3
- 絶→魂が消える -4
※+-の数字は、勢いの強弱の目安です
3.大運に巡る五行を確認して五行バランスを見る
ご自分に足りない五行が大運や年運で巡ると、五行バランスが良くなり、その期間は物事がスムーズに運ぶことがあります。
例えば↓の例は、官星の「金の五行」が0個のため、仕事運や出世運があまり良くない五行バランスと言えます。
更に女性にとっては異性にも縁が薄い命式ですが、「年運や大運に官星(金の五行)が巡ることでこの時期はバランスが良くなる」と占いますから、出世運に恵まれたり、良い出会いのチャンスが訪れやすくなります。
年運・大運の「干支」のところをチェックして、ご自分に足りない五行が巡る時期を見つけましょう↓↓↓
- 木の五行→甲 乙 寅 卯
- 火の五行→丙 丁 巳 午
- 土の五行→戊 己 丑 辰 未 戌
- 金の五行→庚 辛 申 酉
- 水の五行→壬 癸 亥 子
「大運」と「人生の曲がり角」の見方の解説は以上となります。
参考 四柱推命鑑定ツールの結果の見方については↓にまとめました