日干の五行(木火土金水)でわかる性格や特性についてご紹介しています。
今回は、命式作成ツールを使って導き出した結果の、「自星の五行」の部分が火の場合になります↓
火+なら「火の陽」、火−なら「火の陰」 になりますが、この+−は命式の日干で判断しており、日干が「丙」なら陽、「丁」なら陰になります↓
関連記事 「五行占い」や「日干」については、四柱推命の「日干」を使った「五行占い」で詳しく解説しております。
目次
「火の五行」の特性
同じ「火」でも、陰(-)と陽(+)ではタイプが異なるのですが、陰陽どちらにも共通する「火の五行」のざっくりとした性格や特性は以下の通りです。
「火の五行」は情熱的
「火の五行」には他の五行にはない、明るさや華やかさがあります。
また、心の火を燃やす情熱的なところも火の魅力の一つですが、血の気が多く気性が激しい面もあります。その激しさを表に出すか否かは、陰陽や五行の強さによって異なりますが、烈火となると自身でもコントロールが難しく、手に負えないことがあります。
特に↓の命式のように、もともと「火の五行」がたくさんあって、燃料となる薪(木)も多くある人は、普段から火の勢いが強い人なのですが、さらに年運や大運で火が巡ると、大火事となる可能性があります。このような時期は暴走しやすいので、大事な決断をしたり新しいことを始めるのは控えた方が無難でしょう。
- 木…甲乙寅卯
- 火…丙丁巳午
- 土…戊己丑辰未戌
- 金…庚辛申酉
- 水…壬癸亥子
このように極端に五行が偏った命式を持つ人は、大吉の後に大凶か来るなど、振り幅の大きな人生になりやすいので、ご自身の五行バランスと巡る五行を見極めながら火の扱いに用心して生きることで、ドツボにはまるのを防げるでしょう。
参考 年運の見方:年運に巡る五行を確認して五行バランスを見る
「火の五行」はおしゃれ
人として最低限の身だしなみを整えることは五行とは一切関係ありませんが、火の人は男性も女性も本能的におしゃれ好きが多いようです。
例えるなら、
- 見えないところにもおしゃれをする
- 誰にも会わなくても自分のためにおしゃれをする
- 歳をとってもおしゃれする
- モノを買うときは機能面だけでなく見た目やおしゃれさも重要視する
- 不細工なものは嫌い
という感じでしょうか。
たとえば世間では”女性は美しく着飾るのが普通”と決めつけられていて、それをしないと女を忘れているとか手抜きだとか言われるので、私の場合、本当は面倒でやりたくないんだけど、マナーだから…と渋々、それも外出の時だけ仕方なくメイクやおしゃれをします。人に会わないような日は全くおしゃれをしませんし、もともとオシャレには無関心です(ちなみに五行は土で、できれば風呂にも入りたくない派です)。
しかし火の女性は、これを好きでやっていることが多く、美容に手間やお金を掛けることが苦にならなかったり、おしゃれをすることに対して何の疑問も感じない人が多いのです。感性が豊かなので、季節が変われば自然に新たなファッションに目が行ったり、流行を追うことを楽しむでしょう。
度が過ぎると自意識過剰なナルシストになることがあって、ショーウインドウや鏡を覗いては前髪を触ったり、過剰なほどメイクをチェックしたり、男性でも髪型やネクタイの曲がりをしょっちゅう気にしたり、スマホの画像は自撮りばかり…ということもあるでしょう。
また、華やかな世界やファッション、芸術に対する関心度が高い人も多く、他人の美に対しても厳しい目を向けることがあります。火の人は無意識にファッションチェックをしているのです。
「火の五行」は女性と縁がある
陰陽に関わらず、火の五行には「女性」というキーワードが切り離せません。
家相でも、火の方位である午の方角(南側)は女性の場所ですから、火=女性なのです。
よって、女性と縁が深くなりやすく、例えば女子高に通ったり、女性の割合が高い職場だったり、女性をターゲットにした仕事に就いたり、男性の場合でも女性に囲まれていたり、女系家族や女が強い環境などなど、何かと女性との関わりが深くなりやすいでしょう。
「火の五行」の適職
「火の五行」の特性に合った(こじつけた)お仕事が天職ということになりますから、以下のようなお仕事がマッチしそうでしょう。
- 火を使ったり、エネルギーに関係するお仕事
- お洒落な仕事、華やかな仕事、美に関係する仕事
- 女性が多い職場、女性に関連する職種
詳しくは、【四柱推命】日干で占う適職 でご紹介しています。
火+の性格(火の陽:丙)
「火の五行」の陽+は「日干」が「丙(ひのえ)」の人で、美男美女が多い星と言われています。また、生まれ持った雰囲気が明るく華やかでしょう。
「丙」は太陽を意味し、その場に居るだけで周りをぱっと明るくし、憧れを持たれる強い存在ですが、太陽は1つしかないものですから、命式の中に「丙」が2つ以上あるとパワーダウンして作用しなくなります。
一瞬一瞬を楽しんで生きるタイプで、やるからにはパッションを傾けて取り組む情熱的な人が多いですが、太陽は昇ったり沈んだりを繰り返すことから、「火+」の人は持久力が乏しく、熱しやすく冷めやすいようで、コツコツと長い期間同じことを続けたり、深く掘り下げて極めるところまでたどり着くのは苦手かもしれません。
正義感が強いため、その性格を生かせる仕事に就くと発展しやすいですが、何事にも熱くなりすぎることがあるのでそこは注意が必要です。
火-の性格(火の陰:丁)
「火の五行」の陰-は、「日干」が「丁(ひのと)」の人です。
「丁」は焚き火や蝋燭の炎。
下手をすると消えてしまうため、その火を絶やさないように絶やさないと神経を尖らせる必要がありますから、火の陰(-)の人は注意深く、神経質なところがあります。
ストーブや焚き火のそばで暖を取るとじんわりと温かいですし、真っ暗闇の中に灯が見えれば人は安心します。太陽のような輝きや派手さはありませんが、陰の火には人を安心させる温もりがありますから、親切で温かく、友好的で、感性が豊かな人が多いでしょう。
陰とはいえ、自らエネルギーを発する”火”ですから、本来の気性は激しいのですが、それをむき出しにすることはなく「内に秘めた炎」という感じです。外見は落ち着いた雰囲気でも心は熱いのが「火-」なのです。
クールそうに見えても情熱や闘志を心の中に隠していますから、見えないところでこっそり努力したり、陰でライバル視するため、いい人そうなのに何となく不気味で裏があるように見られてしまうことがあります。
知らず知らずのうちに相手の感情を逆なでしてしまい、味方だと思っていた相手にそっぽを向かれたり、人間関係がギクシャクすることがあるでしょう。
「火」と「五行バランス」の組み合わせて占う
自星の強さで占う
自星(☆の頂点)のところに表示される数字は、五行バランスを表しており、自星の数字が大きいほど自我が強くなるため、同じ「火」であっても1と4ではまるで性格が変わります。
1の時は火の性格は隠れて、他に強い五行がある時はそちらの五行の性格の方が前に出てくることがあります。
- 自星(火)が弱い場合(1):決断力が乏しい、ひねくれたりあざといところがある
- 自星(火)がほどよい場合(2~3):礼節がある、怖いもの知らずで度胸がある、華がある、おしゃれが上手、表現力がある
- 自星(火)が多い場合(4以上):派手好き、荒っぽい、せっかち、軽はずみ、喜怒哀楽が激しい、火がかなり強いと残酷な面が顔を出すことも。また、”昼あんどん”状態となるため頑張る割に報われにくい
他の五行とのバランスで占う
自星の五行だけでなく、その他の五行(火土金水)との関係も重要になります。自星の五行が2~3で、その他の五行がまんべんなくあるとバランスが良いと言えますが、1つないし2つの五行に偏ってしまうことも多々あります。
- 火と土の関係:土が多いと頑固になる、秘密主義、底深さや裏がある
- 火と金の関係:金が多いと好き勝手にやりたい放題、堪え性がなくなる、何にでも首を突っ込む、礼儀知らず、反省しない
- 火と水の関係:水は火の天敵であるが火が強すぎる時は水がある方が良い。水が多いと火の勢いがなくなり、堕落したり才能が発揮しづらい。
- 火と木の関係:火が燃える(輝く)ためには適度な薪が必要であるが、木が多すぎると燃えすぎて協調性がなく独りよがりになりやすい。火が弱い時に燃料となる木が全くないと、火力が上がらずやる気が出ない、無気力
「水剋火」で水は日の天敵であるが、火が3以上あって、夏月生まれ(5~7月)の場合は火の勢いが強くなりすぎてしまうため、逆に水がある方がバランスが良い。水が全くないとボーボーと燃え盛る。土も火の勢いを抑えてくれる。
火が1で、冬月生まれ(11~1月)は身弱であるから、水があるとしんどい。できれば薪となる木が欲しい。
全部の五行を1~3程度にバランスよく持っているなら、礼儀や節度を守る、常識的なタイプと言えるでしょう。
1つの五行だけに偏っている時は、人生の波が激しかったり(大吉の後に大凶が来たりなど)変人タイプが多いですが、天才は極端に偏った五行バランスを持つことがあります。
参考 この数字の使い方については「五行バランスとラッキーカラーの見方」に載せています
関連記事 四柱推命の「日干」を使った「五行占い」