【四柱推命】水の五行の性格

水の五行

日干の五行(木火土金水)でわかる性格や特性についてご紹介しています。

今回は、命式作成ツールを使って導き出した結果の、「自星の五行」の部分がの場合になります↓

日干の五行の場所

水+なら「水の陽」

水−なら「水の陰」

になりますが、この+−命式の日干で判断しており、日干が「壬」なら陽、「癸」なら陰ということになります↓

日干で五行を見る方法

日干が「水」以外の別の五行でも日干以外の場所に「水の五行」が多くある場合は、水の性格が強く前面に出てくることがあります。

関連記事 「五行占い」や「日干」については、四柱推命の「日干」を使った「五行占い」で詳しく解説しております。

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「水の五行」の特性

同じ「水」でも、陰(-)と陽(+)ではタイプが異なるのですが、陰陽どちらにも共通するざっくりとした性格や特性は以下の通りです。

「水の五行」には順応力がある

『水は方円の器に随(したが)う』ということわざがありますが、 水は器によって自由にその形を変えることができることから、柔軟でどんな環境にも順応しやすく、協調性があると占います。

常に違う現場を転々とするようなスタイルのお仕事のように、出会いと別れのサイクルが頻繁な環境であってもすぐに馴染めることが多いでしょう。融通が利くといいますか、人や環境(器)に合わせて自在に自分自身のモードを切り変えながら、世の中をスムーズに渡っていけるのです。

役者や芸能人には「水の五行」の人が多いと言われていますが、いくつもの顔をその時々に応じて使い分けたり、役になりきって仮面をかぶれるからなのかもしれません。大勢の観客やスタッフを前にしてパフォーマンスや演技をすることは相当度胸がいることであり、普通の神経をしていては務まらない仕事です。このような特殊な環境にもうまく溶け込めるのが水の五行なのです。

「水の五行」は時の流れに身をまかせやすい

水は、5つの五行(木火土金水)の一番後ろですから、どうしても前を走る人の後ろを追いかけていくことが多くなりがちです。家族や信頼する恋人などからの影響を受けやすかったり、周りの意見に流されることも多いかもしれません。(染まりやすい

また、水は高いところから低いところへと流れていく性質があることから、自分の意思に反して意図せぬ方向に流されてしまうことがあります。

「気が付いたらこんなところに来てしまった!」という感じの生き方をしやすいですが、そこは順応性の高い「水の五行」ですから、良きにつけ悪しきにつけ、どのような環境でもいつの間にか馴染んでしまうでしょう。

実際に流されやすいと感じているなら、命式に水が多かったり水の勢いが強い(または強すぎる)のかもしれません。本来は流れを堰き止められることが苦手な水ですが、勢いが強いなら自由気ままに流れる状態よりもある程度の規則や枠組みの中に身を置く方が運勢は安定しやすいので、流れを変えたいとお感じなら、土の力を借りて堤防を作ったり木の力を借りて水分を吸い上げてもらうとよいでしょう。

五行バランスとラッキーカラーをご参考ください。

「水の五行」はクールで知的

自然のままの状態の水は冷たいものですし、「水の五行=北の方角」で季節は冬になります。よって、どうしても水にはクールなイメージが付いて回ります。

それは、冷ややかとか残酷という意味の冷たさというよりは、一歩引いた状態で物事を冷静に見ることができるような、何とも言えない涼しさがあるのです。ベタベタ、ネチネチとしつこくまとわりつくことも少なく、あっさりとしているでしょう。

また、「水の五行」は「智」がテーマであることから、実際に賢い人が多いのですが、学校の成績はイマイチでも何となく賢そうで気品や知性を感じさせる雰囲気を持っていたり、きちんとした身なりや知的な行動・職業を好んだりします。実際に「水の五行」が強くてバランスが良い人は、頭が良くて聡明なことが多いでしょう。

「水の五行」の適職

四柱推命では、五行の特性に合った(こじつけた)お仕事が天職ということになりますから、「水の五行」の人には以下のようなお仕事がマッチしそうでしょう。

意識していなくても、不思議と自星の五行に関連する職業に縁があったりします。

  • 水に関係するお仕事
  • 水商売(接客業全般)
  • 知的なお仕事
  • 人前で何かを表現するお仕事

詳しくは、【四柱推命】日干で占う適職 でご紹介しています。

水+の性格(水の陽:壬)

「水の五行」の陽+は、「日干」が「壬(みずのえ)」の人です。

「壬(みずのえ)」は、大河に例えられる、流れのある水になります。スケールが大きく、小さいことにこだわりません。

水だけに性格にも粘着性やしつこさがなく、あっさり、さらっとしています。

“水は器に従う”で、柔軟性協調性はピカイチですが、見かけは従順で控えめに見えても、海や川の流れは激しく荒れることもありますから、ただ穏やかというわけではありません。大胆で行動力や統率力のある頭領の器を持っています。

「壬」は指導者や影響力のある人に多い五行なのです。

流水ですから滞ることが少なく、頭がよく回り、流れるようにテキパキと何でもこなすことができるのですが、水の勢いが強すぎると、ずる賢い策士のような面や高慢さが出ることがあります。謙虚さや誠実さを意識すると発展しやすいでしょう。

水-の性格(水の陰:癸)

「水の五行」の陰-は、「日干」が「癸(みずのと)」の人です。

「癸(みずのと)」は、万物を育てる雨水や、流れのない水たまりの水に例えられます。

「癸(みずのと)」は、十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬)の中の最後尾になりますし、溜め水は流水のように移動しませんから、静かで大人しい、どちらかと言えば物事を自分から切り開くのではなく、他を追従する感じの消極的な印象を与えるでしょう。

水は溜める場所や器によって形を変えますが、一旦器に入ると隅々まで行き渡るので、細かいところまで気を配ることができるという見方をします。隅々まで行き届く熱心な仕事ぶりと、万が一に備えてスクヘッジを怠らない慎重なところが持ち味ですが、ややお節介な所が見られることがあります。

雨は降ったりやんだりしますし、水たまりの水は蒸発していきますから、水の陰には短気な人や、コロコロと気が変わりやすいお天気屋さんが多いでしょう。

また、何となく掴みどころがない、ミステリアスな魅力を持つ人も多いでしょう。

「水」と「五行バランス」の組み合わせて占う

自星の強さで占う

自星(の頂点)のところに表示される数字は、五行バランスを表しており、自星の数字が大きいほど自我が強くなるため、同じ「水」であっても1と4ではまるで性格が変わります。

自星が1の場合は水の性格よりもその他に強い五行がある時はその五行の性格の方が前に出やすいかもしれません。

水の五行

  • 自星(水)が弱い場合(1):臆病、頼りない、自分が出せず芽が出にくい、心が狭い
  • 自星(水)がほどよい場合(2~3):賢く、表現力がある、聡明
  • 自星(水)が多い場合(4以上):不安定、あまり考えずに思いつきで行動したり、浪費する、賢すぎて狡猾になる、色情での失敗をしやすい

他の五行とのバランスで占う

自星の五行だけでなく、その他の五行(火土金水)との関係も重要になります。

自星の五行が2~3で、その他の五行がまんべんなくあるとバランスが良いと言えますが、1つないし2つの五行に偏ってしまうことも多々あります。

  • 水と木の関係:木があると礼儀正しいが、多すぎると水分を吸い取られ消極的になる
  • 水と火の関係:火があると決断が早いが、多すぎると慌て者
  • 水と土の関係:土は水を濁らせたり流れをせき止めるため多くは好まないが、水が強い時はある方が良い。土が多いと内気になったり裏表が激しくなる。土が全くないと放浪癖があったりじっとしていることが苦手、流される
  • 水と金の関係:金があると己を奮い立たせるが、多すぎると異性関係が乱れやすい

「土剋水」で水にとって土は水を堰き止めたり、泥で水を汚す天敵であるが、水が3以上あってさらに冬月(11~1月)生まれは身旺となるため、水が溢れすぎて洪水にならないように土がある方が逆にバランスが良い。木も水を吸い取ってくれるので水の勢いを抑えてくれる。

反対に水が1の身弱なら土が重いと流れを堰き止められてとしんどい。「金生水」で金の力を借りたいところ。

水が弱すぎず、且つ全ての五行を1~3程度にバランスよく持っているなら、理知的で聡明なタイプが多いでしょう。

五行の1つが強すぎる人には変人が多いですが、すごい天才も極端に偏った五行バランスを持つことがあります。また、人生の波が極端で、良い時はものすごく良いが悪い時はとことん悪いという状態になることも。このような人は占いで事前に波が高くなりそうな時期を予想して、その時期は冒険や無理を避ければ溺れにくくなります。

自分の五行の特徴を知って、うまく流れを読んだり舵取りをしながら人生を乗り切りましょう。

参考 この数字の使い方については「五行バランスとラッキーカラーの見方」に載せています

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