日干の五行(木火土金水)でわかる性格や特性についてご紹介しています。
今回は、命式作成ツールを使って導き出した結果の、星☆の頂点の「自星の五行」の部分が木の場合になります↓
木+なら「木の陽」、木−なら「木の陰」 になりますが、この+−は命式の日干で判断しており、日干が「甲」なら陽、「乙」なら陰になります↓
関連記事 「五行占い」や「日干」については、四柱推命の「日干」を使った「五行占い」で詳しく解説しております。
目次
「木の五行」の特性
同じ「木」でも、陰(-)と陽(+)ではタイプが異なるのですが、陰陽どちらにも共通する「木の五行」のざっくりとした性格や特性は以下の通りです。
「木の五行」にはリーダーの素質がある
- 「木」は全ての五行(木火土金水)の先頭である
- 樹木の下には雨宿りや木陰を求めて人が集まってきますから、「木」は人の輪の中心になりやすい
という理由から、「木の五行」の人は、リーダーの素質があると占います。
人に頼られたり、人の面倒を見るような役割を生まれつき担っていると言えますから、自然に場を仕切るような立場になることが多いのかもしれません。
尚、リーダーと言っても様々で、自分がトップに立ってぐいぐい人を引っ張っていくタイプもいれば、リーダーらしいオーラはなくても上手に人を動かすようなタイプもいますが、どちらかと言えば陽+は前者で、陰-は後者のようなリーダーになりやすいようです。
とは言え、「日干」だけで真のリーダーになれるかどうかを判断するのは正直難しいのですが、一つの目安として”自星の強さ”で判断する方法があります。
「五行バランス」に出ている数字は五行の強弱を測るものであり、☆の頂点の「自星」の数字が大きいほど自星が強いということになります↓
自星は0になることはありませんから、1が一番小さい数字になります。男性で1の場合はちょっと頼りないところがあるかもしれません。
この数字が大きいと気力や体力に関する心配事が少なく、あらゆるストレスに強かったり、簡単には流されないしっかりとした自分軸を持った人物になりやすい傾向があります。
では、「木の五行で数字が大きければ絶対に良いリーダーになれるのか?」というと、そうとも限りません。2や3くらいでその他の星とのバランスが良ければ、どんな業界に入っても頭角を現す安定感がありますが、4以上あると我が強くなりすぎて頑固さが強調されるため、わがままや自己中になりやすく、ジャイアンのような威張った感じでは良いリーダーとは言えません。
4以上あって人を指図するような立場にいるなら、自分勝手にやりたい放題にならぬよう、時には自分を抑え、目線を下げて周りのことも考える努力が必要だと言えるでしょう。
「木の五行」は成長する
5つの五行(木火土金水)の中で「木」だけは生きていて、成長していくものになります。よって「木の五行」の人というのは、活発に動いたり成長していくものに縁があると言えます。
じっと一ヶ所に留まるよりは、積極的に活動することの多い人生を歩みやすいですし、乗り物や輸送・流通・通信などのように、動きのあるものに関わることもあります。
また、”成長していくもの”というのは何も植物だけではありません。生き物や人を育成したり教育することや、進化のための研究などもその一つです。
自分自身に対しても、歩みを止めないで常に自分を高めて成長していこうとする前向きな姿勢を持った人が多いです。
総合的に考えると、過去を振り返ってほじくり返すようなことや、同じ場所で足踏みしているような単調な繰り返しよりも、新しいものを創造・育成したり、未来を見て進んでいく生き方のほうが「木」には合っていると言えるでしょう。
「木の五行」の適職
「木の五行」の特性に合った(こじつけた)お仕事が天職ということになりますから、以下のようなお仕事がマッチしそうでしょう。
- 木を使ったり、植物に関係するお仕事
- 動きのあるもの、成長していくものに関係するお仕事
- 音・光・電波・通信に関係するお仕事
- リーダー性を発揮できるお仕事
詳しくは、【四柱推命】日干で占う適職 でご紹介しています。
木+の性格(木の陽:甲)
「木の五行」の陽+は、日干が「甲(きのえ)」の人です。
「甲」は大樹を意味し、天に向かってぐんぐんと成長する勢いのある五行であり、人の上に立って大発展する可能性を秘めています。
独断的なところはありますが、堅実で、まっすぐな性格。ご自分が納得するまで物事を掘り下げて、研究・探求しようとします。
慈悲深く、面倒見の良い性格のため、自然と厄介事を引き受けたり、いつの間にかリーダーのような立場になりやすいようです。人をまとめる器があるから人に頼られるのか、頼られると断れない性分のせいなのかは微妙ですが、いずれにしても、本能的に人を守りたいとか、困った人を助けたいとか、環境を良くしたいとか、誰かがやらねばならないなら自分がやろう!という意識が働くようです。
そして根が真面目で、ちゃらんぽらんは嫌いなため、面倒くさい…と思いながらも一旦引き受けたからには完璧にやろうとします。
「木+」は、誰かの後に続くのではなく、物事を率先してやろうとする気質があります。甘え下手で、できるだけ人に頼らずに何とか自力で道を切り開こうとしますが、人に弱みを見せられないので問題を抱え込むことがあるでしょう。
常に成長しよう!自分を高めよう!と努力するところは「木+」の長所ですが、自分を磨くために自己投資をしたり、自分を良く見せようと見栄を張るため、浪費家が多いでしょう。
木-の性格(木の陰:乙)
「木の五行」の陰-は、「日干」が「乙(きのと)」の人です。
「乙」は草花を意味し、つる植物のように何かに巻き付いて天高く伸びようとする五行ですから、一見ひ弱そうに見えても、なかなか根性があります。
柔らな印象の裏で、頑として主張を譲らない強さがあり、踏まれるほどに強くなる雑草や日陰でも成長していく植物ように、しぶとい頑張り屋でしょう。
つる植物は支えがないと上に伸びることはできませんから、自分一人の力では難しいことも、うまく味方を増やして助けを借りたり、誰かが切り開いた後を引き継いだりしながら、したたかに発展していくタイプと言えるでしょう。
このように書くと、人を踏み台にして昇っていくようなあざどい印象を受けるかもしれませんが、受けた恩は必ず返す律儀で義理堅い性格なので、周りから信頼され可愛がられるのです。
人をまとめたり動かすのが上手なことが多く、リーダー性を発揮することもあるでしょう。「木+」に比べると温順で控えめなリーダーかもしれませんが、見た目はひょろひょろでも地中に伸びた根っこは長いので、簡単には投げ出さない強さがあります。
また、陰のリーダーや№2のような立場で能力を発揮することもあります。
「木」と「五行バランス」の組み合わせて占う
自星の強さで占う
自星(星☆の頂点)のところに表示される数字は、五行バランスを表しており、自星の数字が大きいほど自我が強くなるため、同じ「木」であっても1と4ではまるで性格が変わります。
自星が1の時は木の性格は隠れて、他に強い五行がある時はそちらの五行の性格の方が前に出てくることがあります。
- 自星(木)が弱い場合(1):柔らかい印象を与えますが、簡単に意思を曲げたり心が揺れやすい。情がやや薄い。「水の五行」があると助けになる。
- 自星(木)がほどよい場合(2~3):度量が広い、情に厚い、思いやりがある、理性的、正義感が強い、人格者
- 自星(木)が多い場合(4以上):インパクトは強烈だが、自由に伸びすぎる枝を落としてくれる斧やハサミ(金の五行)が全くなければ偏った考え方をしやすい、変なプライド意識が高くなりすぎる、他人の意見に耳を貸さない
他の五行とのバランスで占う
自星の五行だけでなく、その他の五行(火土金水)との関係も重要になります。
自星の五行が2~3で、その他の五行がまんべんなくあるとバランスが良いと言えますが、1つないし2つの五行に偏ってしまうことも多々あります。
- 木と火の関係:木には太陽の日差し(火)があるのは吉だが、火が強すぎると自分が薪となって燃やされるため、理性がコントロールしにくくなる、振り回される、自由が奪われる。特に自星が1の時は注意
- 木と土の関係:土が養分を与えてくれるため、人から尊敬される立派な人物となる、財を貯め込む(倹約家)。但し、土が重すぎると芽が出にくくなる
- 木と金の関係:木は金がないと枝が伸び放題となるため、少しハサミ(金)で枝を落とすくらいの方がバランスが良く、忍耐力が養われ自制心が強くなるが、自星が1で金が3以上あるような時は斧で切り倒されるので、常に我慢を強いられたり、気力・体力が足りなくなる恐れも
- 木と水の関係:木には水が不可欠だが、水が多すぎると根腐れしたり、流されて浮木となるため、人の意見に流されやすかったり、浮ついた考え方をしやすい
「金剋木」で金は木の天敵であるが、木が3以上あり、さらに春月(2~4月)に生まれているなら身旺となるため、逆に金がある方が枝を落としてくれてバランスが良くなる。反対に木が1で、秋月(8~10月)に生まれていると、木の勢いが弱く身弱となるため、金は少ない方がいいし、水のパワーを借りたいところだ。
夏月(5~7月)生まれも水がないと木が枯れてしまうため、木は「水生木」で水の力が必要。
ようはバランスが大切であり、全部の五行を1~3程度にバランスよく持っているなら、視野が広く、欠点が少ない、大きくはみ出さないタイプと言えるでしょう。
1つの五行だけに極端に偏っている時は、人生の起伏が激しかったり(大吉の後に大凶が来たりなど)、変人タイプが多いですが、ものすごいカリスマ性がある人や一度会ったら絶対に忘れられないような強烈なインパクトを放つような人は、極端に偏った五行バランスを持つことがあります。
参考 五行バランスの数字の使い方については「五行バランスとラッキーカラーの見方」に載せていますので、是非参考にしてください。
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