「あそこは鬼門なんだよね~」
という感じで、日常会話の中で「鬼門」というWordを使う人がいます。
この場合は、「自分にとって都合の悪い場所」「避けたい場所」「近寄りたくない場所」という意味で使っているのだと思われますが、「鬼門」は家相に出てくるワードであり、本来は「北東」の方位に限定して使います。
陰陽五行では「東」が物事のスタートで、時計回りにぐるっと回り、「北」がゴールとされてきました。(なので「北東」ではなく「東北」を使っていました)
「北東」は、スタート(東)とゴール(北)のちょうど間になりますから、『始まりと終わりの狭間』『あの世とこの世の境目』『生と死の境界線』というイメージの、黄泉の国の入口のような不安定な方位とされ、鬼、霊、物の怪(もののけ)のたぐいが入ってきやすいという理由で「鬼門」と呼ばれ、忌み嫌われてきた縁起の悪い凶方位なのです。
馬鹿馬鹿しい迷信だと思われるかもしれませんが、明治までは本気で「鬼門」が信じられてきました。
しかし、マイホーム購入時ならまだしも、今どき日常生活で「北東」の方角をびびって避ける人はほとんどいないと思いますし、”みんながみんな同じ方向が凶方位”という考え方も、何だかモヤモヤしませんか??
四柱推命では、生年月日を使って「自分だけの鬼門」(天中殺の方位)を知ることが出来ます。
そうそう使うことはないかもしれませんが、五行のラッキーカラーと同じで、ご自分の凶方位を知っておくと、何かの時に役立つことがあるかもしれませんのでご紹介しておきます。
参考記事 五行のラッキーカラーについて知りたい方は、ファッションやインテリアに自分のラッキーカラーを取り入れよう◆ラッキーカラーの調べ方をご覧ください。
自分の鬼門(天中殺の方位)の見つけ方
四柱推命の鑑定ツールに、生年月日(出生時刻は不明でもOK)を入れて命式を出し、『空亡(天中殺)』の欄を見ます↓。
↓の例では「戌亥 10月11月」と出ていますが、「月」を「時刻」に変換し、アナログ時計を想像してみてください。
「アナログ時計の10時と11時の方角が天中殺の方角」になります。
12時が北、6時が南、3時が東、9時が西ですので、10時11時はほぼ北西の方角であり、この方の「本当の鬼門」は北西あたりということになるのです。
住んでいる場所から見て、仕事場が北西の方位にあるなら、「職場が天中殺の方角にあるから発展性がなさそう…」という感じで使います。
もしも受験する学校や転居先が天中殺の方角にあるなら、縁起が悪いですから、一旦、別の場所に行って(ホテルなど)、そこから向かうことで凶を避けられます。
この凶方位は一生涯変わりませんから、自分が避けるべき方位を知って、日常に取り入れてみましょう。
天中殺の方位 一覧表
空亡(天中殺)は、「十二支」のうちの2つの干支がセットになったものが、全部で6種類あり、どの干支が当たるかは生年月日によって異なります。
空亡 | 空亡月 | 凶方位 |
戌亥空亡 | 10月・11月 | 10時・11時の方角:北西 |
申酉空亡 | 8月・9月 | 8時・9時の方角:西 |
午未空亡 | 6月・7月 | 6時・7時の方角:南 |
辰巳空亡 | 4月・5月 | 4時・5時の方角:南東 |
寅卯空亡 | 2月・3月 | 2時・3時の方角:東 |
子丑空亡 | 12月・1月 | 12時・1時の方角:北 |
※空亡(天中殺)の見方については、四柱推命の「年運」の見方(空亡・天中殺について)をご覧ください。