【四柱推命】金の五行の性格

金の五行

日干の五行(木火土金水)でわかる性格や特性についてご紹介しています。

今回は、命式作成ツールを使って導き出した結果の、「自星の五行」の部分が金(かね)の場合になります↓

自分の五行の見方-金

金+なら「金の陽」、金−なら「金の陰」 になりますが、この+−命式の日干で判断しており、日干が「庚」なら陽で+、「辛」なら陰で−になります↓

日干で五行の見方-金

日干は別の五行でも、日干以外の場所に「金の五行」が多くある場合は、金の性格が強く前面に出てくることがあります。

関連記事 「五行占い」や「日干」については、四柱推命の「日干」を使った「五行占い」で詳しく解説しております。

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「金の五行」の特性

同じ「金」でも、陰(-)と陽(+)ではタイプが異なるのですが、陰陽どちらにも共通する「金の五行」のざっくりとした性格や特性は以下の通りです。

「金の五行」は合理的な思考

金(かね)は金属ですから頑固強情です。硬くて容易に加工ができませんから、簡単に自分を曲げません。見た目はそうでもない感じに見えても、中身は強じょっぱりでしょう。

金は打てばカーンと響くので、 「金の五行」の人は反応が早い!

迷いが少なく、決断力に優れ、合理的で、潔いタイプといえるでしょう。好き嫌いやYES-NOがはっきりしているため、思わず感情がぱっと表に出てしまったり、短気なこともあります。

ゴールや目的が明確なものが好きなので、登山のように終点や到達点が決まっているものや、目標とする記録や数字がはっきりしていると能力を発揮しやすいでしょう。数学も明確な答えがあるものなので、金の人は理系や金勘定が得意なことが多いようです。

「白黒はっきりさせたい!」という気持ちが前に出てしまうため、グレーな状態が苦手です。最初からゴールや答えが存在しないものや、ぐだぐたと意味のないことを繰り返すような堂々巡り、同じ作業の繰り返しなど、とにかく終わりの見えない曖昧な状態の中では、イライラ、モヤモヤして落ち着かないのです。

対人関係においても微妙な感情をくみ取ることが苦手で、〇か×かがはっきりしない態度に振り回されることが我慢できず、「面倒くさい!考えても意味がない!時間の無駄!」と無視したり、あっさりと手を引いたり、ドライに切り捨ててしまうことがあるでしょう。

「金の五行」はプライドが高い

金(かね)は地中から掘り出される鉱物全般を表しますが、歴史を見ると金や銀・宝石類は昔から富の象徴ですし、その他の鉱物も加工して武器に用いられたり、貨幣に使われて経済を支える役割を担ってきたことで、金は存在価値の高いものとして特別な扱いを受けてきました。

よって「金の五行」には、”自分は特別で他よりも格上”という気持ちが染みついていると占いますから、プライドが高く、人から馬鹿にされたり、下に見られることを極端に嫌うのです。無能呼ばわりされることが我慢できません。

「金の五行」は「土」が多いと埋もれやすい

金(かね)は地中から生まれるため、「土の五行」は金にとっての良いサポーターなのですが、土が多すぎると掘り出すのに苦労してしまうため、才能を発揮できなかったりうだつが上がらないことがあるでしょう。

反応が良いはずの金が土に埋もれて、何を考えているのかわかり辛い人間になってしまうことも。

このような状態を「多土埋金」と呼びます。

土の性格が強く出てしまうため地味になります。口数が少なく、困難なことでもコツコツとやり抜く根性はありますが、腹の内を見せず疑い深くなるでしょう。

参考記事 【四柱推命】うだつの上がらない、出世の遅い人の五行バランス(多土埋金)

「金の五行」の適職

「金の五行」の特性に合った(こじつけた)お仕事が天職ということになりますから、以下のようなお仕事がマッチしそうでしょう。意識していなくても、不思議と自星の五行に関連する職業に縁があったりします。

  • 金属資源に関係するお仕事
  • 金属製品を扱う仕事
  • お金にまつわる仕事
  • 硬いものに関係する仕事

詳しくは、【四柱推命】日干で占う適職 でご紹介しています。

金+の性格(金の陽:庚)

「金の五行」の陽(+)は、「日干」が「庚(かのえ)」の人です。

鋼(はがね)のような硬さと強さを持っていますから、気が強くて簡単に自分の意思を曲げません。

打てばカーンと瞬時に響く金属ように、反応が早く、極めて行動的で、型破りな挑戦もいとわない強さがあるのですが、短気なところがあってすぐにカッとなったり、せっかちでせわしなく動くため、落ち着きがないように見られることがあるでしょう。

あけっぴろげでオープンなところや、頭の回転が速く、心に響いたものに対しての取っ掛かりがスピーディなところは長所ですが、諦めるのも早くて失敗した時の立ち直りもスピーディなので、反省しないですぐに忘れてしまうところがあるでしょう。

剱のように尖った面もあり、悪意はないにせよ無意識に人を傷つける鋭さがあります。「火の五行」があれば金を鍛えて切れ味を調節したり、鞘(さや)となってくれるのですが、火がないと常に腕をぶん回してやりたい放題、押しつけがましい性格になりやすいでしょう。

ただ、気が強いくせに案外ナイーブなところがあるのが金+なのです。

金-の性格(金の陰:辛)

「金の五行」の陰(-)は、「日干」が「辛(かのと)」の人です。

基本「金の五行」の性格はせっかちなのですが、せっかちなのに、何故かのんびりしているように見られます。当の本人は急いているつもりでも、ソフトで落ち着いた雰囲気のせいか、傍からは余裕があるように見られるようです。

「金-」は、砂金貴金属を意味します。貴金属は価値が高いものですから、「金-」の人は自尊心が高く、無能だとか価値がないとか値打ちが低いと見られることが一番我慢できません。

また、貴金属は傷が付くと値打ちが下がってしまうことから、デリケートで傷つきやすいところもあります。控えめなタイプに見えても誇りは高く、名誉やプライドを傷つけられることを何より嫌うのです。

同じ金でも「陽+」のように自分の意思や激しい感情をハッキリと表に出す方ではなく、普段は穏やかで腰も低く(下手すれば陰気に見えることも)、自分からわざわざ攻撃を仕掛けることはほとんどありませんが、向こうから攻められるとなかなか強情で、やられたらやり返したり、頑なに抵抗して堅守しようとするでしょう。

笑顔を作っていても心の中は・・・穏やかそうに見えて、実は石頭でプライドが高いのが金の陰です。

「金」と「五行バランス」の組み合わせて占う

自星の強さで占う

自星(の頂点)のところに表示される数字は、五行バランスを表しており、自星の数字が大きいほど自我が強くなるため、同じ「金」であっても1と4ではまるで性格が変わります。

1の時は金の性格は隠れて、他に強い五行がある時はそちらの五行の性格の方が前に出てくることがあります。

自星の強さを測る数字

  • 自星(金)が弱い場合(1):集中力に欠き、気が散りやすい、根気なく中途挫折しやすい、尻切れトンボ、優柔不断
  • 自星(金)がほどよい場合(2):大胆で気性が強い、威厳がある、男気がある(女でも)、決断力がある
  • 自星(金)が多い場合(3以上):勝気、気性が激しい、情がない、やりすぎても反省しない、欲深い

1つの五行だけに偏っている時は、独自性が強かったり、分野が狭いタイプだったり、運勢の良い時と悪い時が極端だったりします。ものすごい天才は極端に偏った五行バランスを持つことがありますが、馬鹿と天才は紙一重ともいいますから、変人と呼ばれることもあるかもしれません。

他の五行とのバランスで占う

自星の五行だけでなく、その他の五行(火土金水)との関係も重要になります。

  • 金と水の関係:金属の表面に水滴が付くように、才能や財を生み出す良い関係。金は泥がついていては価値が計れず水で洗われなければ輝かないため、水が全くないと持ち味が生かせないが、水が多すぎると金が沈んでしまうため才能を発揮できなくなる(沈金)。
  • 金と木の関係:適度に木があると財が回りやすいが、木が多すぎると力を尽くしても報われない
  • 金と火の関係:適度に火があると鍛えられるため義理堅くなるが、火が全くないとやりたい放題の鋭い性格。火が多すぎると金が溶けるため思うように生きられない(熔金)
  • 金と土の関係:土が多いと疑い深く、無口。多すぎると埋金となって才能が埋もれやすいが、土が全然ないと浮つく

「火剋金」で金は火を苦手とするが、自星が3以上で、さらに金の勢いが強まる季節である秋月(8月~10月)に生まれているならかなりの身旺となるため、金の勢いを抑える火がある方が逆にバランスがよくなる。

その反対で自星が1で、金の勢いを抑える季節である夏月(5月~7月)生まれは身弱となるため、火があるとしんどい。応援してくれる土の五行の力を借りたいところだが、土が多すぎると金が埋まってしまうので別の弊害が出てくる。金が輝くためには適度な火や水が必要でとにかくバランスが大切。全部の五行を1~3程度にバランスよく持っているのが一番生きやすいだろう。

自星が弱いなら、年運などの行運で金が巡る時期はパワーが強まるので、この時期に焦点を合わせるのがおすすめ。(暦に庚・辛・申・酉のどれかが付いた年月日)

参考 この数字の使い方については「五行バランスとラッキーカラーの見方」に載せています

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