四柱推命で運命を占う際に「日干」は必ずチェックする項目なのですが、ざっくりとした性格が占えるため、「日干の五行」にこじつけた職業を適職と判断します。
四柱推命は生年月日を使って占う占いですから、生まれ日によって適職が決まるというわけです。
バカバカしい…とお思いになるかもしれませんが、全く意識していないのに不思議と「日干の五行」に関連する職業を選んでいることがあって、驚くことがあります。
仕事のことで悩んでいたり、今の仕事が天職なのか気になる人は、参考までに調べてみるとちょっとしたヒントくらいは見つけられるかもしれません。
「日干の五行」の調べ方
命式作成ツールに生年月日を入れて導き出した結果を見ていただくと、☆の頂点に「日干の五行」が表示されるようになっています。
※分かりやすいように「自星(自分の星)」と表示していますが、意味は「日干」と同じです。
通常はこの「自星の五行」で適職を占うのですが、例外もあって、「自星の五行」よりも強い五行が他にある場合は、その強い五行の性格が出ることがあります。
例えば↓の例は「自星の五行」は「水」ですが、”五行バランス”の数字を見ると「水」よりも「金」の数字の方が大きいことから、水よりも金の性格のほうが前に出やすくなるわけです。
よって性格や適職を判断する際には、「水と金」の両方の結果を鑑みる必要があります。
※五行バランスの数字の合計は8になります(出生時間が不明の場合は6)。五行バランスについては「四柱推命のラッキーカラーと五行バランスの見方」でご紹介しています
参考記事 日干については↓の記事で詳しくご紹介しています。
1.「木の五行」の適職
自星が「木の五行」の人や、「木の五行」が強い人は、木を使ったり、植物に関わる職業が適職となります。
建築業全般、木工、造園業、林業、製紙、製糸、繊維、染色のように木材や植物を扱う仕事の他にも、生花店、華道家、フラワーアレンジメントなどのようにお花を扱うお仕事も木の仕事に入ります。
植物から薬や紅を作ってきた歴史から、薬を扱う製薬会社、薬剤師、医師・看護師などの医療関係(病院勤務やドラックストアなども含まれます)、化粧品関係も木の職業になります。
また、5つの五行(木火土金水)の中で「木」だけは生きていますから、「木の五行」の人は動きがあるものや、成長していくものにも縁があります。
じっとしているよりも、あちこちに移動したり活動するほうが性に合うと言えます。内勤を希望しても外回りをさせられたり、転勤や移動が多い仕事にも縁があるかもしれません。
運輸業、鉄道業、航空業、船、バス、車、ロケットのような輸送や動くモノに関わる企業に就職することもありますし、髪や爪は成長して伸びていくものですから、理・美容師やネイリストも木の職業と言えるでしょう。
他にも「木の五行」は、音や光、電波、通信にも縁があります。楽器や音楽関係、音響、照明、電話、無線、衛星、インターネットなどに関わる通信業全般、TV・ラジオなどの放送関係も木の仕事です。
また、「木の五行」は5つの五行(木火土金水)の先頭ですから、リーダーの役割を担っています。「先生」と呼ばれる職業全般や僧侶、人に何かを教える指導者、講師、インストラクターも適職の一つでしょう。
経営者や管理職となって、部下を統率することも肌に合うでしょう。
職業にしなくてもボランティア活動に積極的な場合もあります。
災害ボランティアのような目立った活動以外にも、町内会や自治会、学校のPTAの役員、消防団のような地域ボランティアに参加してリーダー性を発揮したり、趣味でスポーツや武道のコーチをしたり、芸事を教えたりなど、例えお金にならなくても人を教育したり、自分の能力を役立てたいとする意識が高いのも「木の五行」の特徴でしょう。
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2.「火の五行」の適職
自星が「火の五行」の人や、「火の五行」が強い人には、「女性」というキーワードが切り離せません。家相でも火の方位である午の方角(南側)は女性の場所ですから、火=女性との縁が深いのです。
よって、女性が多い職場に勤めたり、女性に関連する職種に就くことが多くなります。保育士や看護師のように女性の割合が高い職場だったり、女性客や母親を相手にする商売や女性をターゲットにした商材を扱う会社に勤めたり、という感じです。
男性の場合でも女性に囲まれている環境だったり、女性から強く影響を受けるなど、何かと女性との関わり合いが深いでしょう。
「火」は華やかな五行ですから、華やかな職場に縁があり、企業にお勤めの場合でも目立つ部署、花形部署に縁があるでしょう。
また、火はおしゃれに関心が高いが多い五行ですから、美に関連する仕事を選ぶことも多いです。
ファッション、アパレル、ブライダル、理美容、メイク関係のように他人を美しくする仕事や、華やかな世界に憧れて自らモデルやタレントとなって芸能界入りを目指したり、芸能事務所やテレビ局、映像制作会社のスタッフとして就職したり、広告や出版社、マスコミ、デザインやクリエイティブ関連などの、流行りやおしゃれに敏感な仕事に就くことも多いでしょう。
他にも、キャバクラなどは華やかに着飾った女性が多い職場ですし、女性同士が激しく戦いの炎を燃やしますから、「火の五行」らしい職種と言えます。本来、お酒を扱う水商売は「水の五行」の仕事に分類されるのですが、美に関連するお仕事をしている人がアルバイトで水商売の世界に入るケースが見られます。
また、シンプルに火を扱う、火に関わる仕事にも縁があります。炎や煙を使って行う作業や、電気やガスなどのエネルギー関連事業、発電所、化学なども火の仕事です。
目も火に関係しますから、眼科勤務、眼鏡やコンタクトレンズ製造・販売関連、ご自分の眼をを使う仕事として、カメラマン、レントゲン技師などがあります。
他にも、法律関係も火の仕事になります。法曹界で正義の炎を燃やしたり、法律を意識しなければならない業務や環境に身を置いたり、世の不正を暴くジャーナリストや記者なども含まれるでしょう。
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3.「土の五行」の適職
自星が「土の五行」の人や、「火の五行」が強い人は、土に関係する仕事が適職となります。
実際に土を触る仕事として、土木建築業全般、農業、不動産、測量や土地家屋に関することは土の仕事です。陶芸や化石を掘ったり遺跡を発掘することもあります。
人は死んだら土に還りますから、葬儀関係、埋葬関係も土の仕事です。病院や老人ホームなどの人生の最期を看取る施設での勤務も含まれます。
ゴミも燃やせば最後は土になりますし、土に埋めて処分することもありますから、産廃業やごみ処理関係、リサイクル関係も土の仕事です。
そして、土が作物を育むように、自分は脇役に徹して陰でサポート・育成する、陽のあたらない裏方の仕事も土の役割でしょう。企業や組織にお勤めならスポットライトが当たる花形部署ではなく、総務、庶務、経理、サポート・雑用事務員、人事、社員教育係、倉庫業務、清掃業務、現場作業員、クレーム処理係などが当てはまります。
他人の悩みごとの相談に乗ったり、愚痴のはけ口になる、心理カウンセラー、宗教家、占い師なども土の仕事であると言われています。
地味~な仕事が多い印象ですが、皆が嫌がるような地味な仕事を、地道に粘り強くコツコツ頑張ることができるのが「土の五行」なのです。
土は動きませんから、激しく動き回るよりは、じっくりと腰を据えて行う仕事や、流行りを追わない仕事の方が性に合うでしょう。同じ場所での同じ作業の繰り返しができたり、とことん掘り下げるところがあるため、〇〇研究家のようなことや(どちらかと言えば先進的なことより昔や過去を振り返って研究する)、歴史のあるものを保持するような役回りを担うことがあります。
仕事にしなくても歴史や神社仏閣が好きという人も多いでしょう。
また、「土の五行」の人は、リーダーの指示に素直に従わない”わがまま”なタイプが多いせいか、共同作業が苦手だったり、組織やグループの輪の中に入ることを嫌って、人との交わりが少ない一人で好き勝手にやれる環境を好んで選択することがあるでしょう。
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4.「金の五行」の適職
自星が「金の五行」の人や、「金の五行」が多い人は、金(かね)に関係する仕事が適職となります。
金(かね)は土の中から生まれるものですから、地中から採掘される金属資源に関係する仕事として、製鉄や鉄鋼業などの鉱物を取り扱う仕事や、金(きん)や宝石などの貴金属関係などがあります。
金属加工製品に関わる、いわゆる「工業」と呼ばれる仕事全般も金の仕事です。
造船業や自動車関係、航空機、金属機械、重機のような大きな金属から、コンピューター、半導体、精密機械、玩具、ネジや眼鏡などの小さな金属部品まで多岐に渡りますが、金属に関わる仕事は全部「金の五行」の仕事になります。
刃物や銃などの武器も金に関連するものですから、刃物や銃を使うお仕事も「金の五行」の仕事になります。警察や自衛官、傭兵、猟師、ハンター、銃砲店、刀剣、古美術店などが当てはまるでしょう。
もちろんお金に関係する仕事も金の仕事になります。数学や計算は明確な答えがあるものなので、物事の白黒をはっきりさせたい「金の五行」の性格的にも合いやすいのです。
証券会社や銀行、保険会社、消費者金融、質屋、金券ショップなどの金融関係でのお勤めはもちろんのこと、企業の経理やレジ業務、医療事務のレセプト、税務署や税理士・会計事務所などで行われる金勘定や計算に纏わるお仕事、株などの投資で生計を立てるトレーダー、パチプロ、実際に現金を触る機会はなくても経営コンサルティングやファイナンシャルプランナーのように経営やライフスタイルのお金にまつわる業務や、経済に関係する仕事はすべて金の仕事に含まれます。
他にも、歯科医や歯科技工士、歯科衛生士、歯科助手などの「歯」に関係する仕事も「金の五行」の仕事です。
金歯や銀歯といった金属を扱うという意味もありますが、歯は食物を噛み砕く力のある強くて硬いものですから、硬いものを扱う=金の仕事なのです。
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5.「水の五行」の適職
「水の五行」の人や、「水の五行」が強い人は、水に関係する仕事が適職になります。
水産漁業、船舶関係、船乗り、スイミングインストラクター、ダイバーのように、海や川、池、ダム、プール、スケートリンクなどの水辺付近で働くことや、酒・ビール・ワイン・ジューズなど飲料に関わる仕事、消防、上下水道関連施設、配管工事を行う設備屋、温泉、公衆浴場、板前、料理人、皿洗いのように水を触ることが多い仕事も含まれます。
水には形がありませんが、「水は器に従う」ことから、変身願望があったり演じることがうまいことがあります。そのため演劇やショーなどの芸能の世界に興味を持つ人が多いようです。
俳優やダンサー、アーティスト、アイススケーターなど、舞台の上に立って人前で何かを披露したり、表現する仕事が向いています。ご自分が表舞台で演じる以外にも、このようなイベントやエンタメ興業と関わる仕事をすることもあります。
また、読んで字の如く、水商売も水の五行に合うお仕事です。
お酒を扱う仕事は全般的に水の仕事ですが、これは夜の商売に限ったものではなく、お客様に合わせて自由自在に自分を変えられる柔軟さを生かせるので、飲食業やサービス業と呼ばれる接客業全般は水に合う仕事と言っても良いでしょう。
水は流れるものですから、せき止められることを嫌ってフリーランスのような自由業を好むこともあるでしょう。最近ではアドレスホッパーと呼ばれる1ヶ所に定住しない暮らしが浸透してきましたが、そのような生活やお仕事スタイルにも難なく溶け込むことができるかもしれません。
「水の五行」には「智」という意味があることから、知的な仕事も水の仕事になります。ボーっとその場にいるだけでいいようなお仕事よりは、常に頭を働かせるお仕事が合うでしょう。
関連記事 水の五行の性格
いかがでしたか?
こじつけ感がハンパねぇ!!!と呆れるかもしれませんし、複数の五行に重なる職種もあるため、混乱することがあるかもしれませんが、そこはあくまでも「占い」ですから! “曖昧なもの”という広い心でお付き合いください。
ご自身の五行に合った仕事は長続きしやすい傾向がありますから、嫌々やっている仕事でもご自分の五行との関連性を見つけることができれば、「案外自分に合ってるかも!」と前向きな気持ちで取り組めるようになったり、毎日が少しだけ楽になるかもしれませんし、逆に自分の五行とは全く関連性がない仕事だとわかれば、辞める踏ん切りも付くというものです。
「自星の五行」と同じくらいの強さの五行がもう1つあるなら、両方の五行のキーワードが重なる仕事を考えてみるとよいでしょう。例えば、木と金が強いなら「動く+金属」という具合です。
ご自分に合った仕事と出会って、これからの『人生100年時代』を生き抜いてほしいと思います。
参考記事 五行についてご興味が沸いたら、是非是非、五行バランスの記事も読んでみてくださいね
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