節分の「恵方巻き」の恵方は一体誰が決めているの?4方向のローテーションの順番について

今日も節分ネタを。

私は節分には太巻きずしの丸かぶりをします。

それもしっかり恵方を向いて、願いごとを思い浮かべながら、1本すべて食べ終わるまでは誰とも口をききません。

昔は関西方面でのみ行われていたようですが、最近では全国的に広まって節分がクリスマスのようにイベント化され、いつの間にやら「恵方巻き」という名前がメジャーになっていました。

私は関西出身者ではありませんが、当時習っていた四柱推命占いの先生が京都人でしたから、先生に習って1995年から毎年行っています。

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丸かぶりの「恵方」は4方向のローテーション

ところで、「恵方って誰が決めるんだろう??」と疑問に思う人もいるでしょう。

私も最初はそうでした。

「恵方」というのは「歳徳神」という「福の神」のような存在の神様がおわす場所です。

その「福の神」のいる方角に向かって何かを行えば、万事うまく行くという言い伝えに添って行われているようです。

その「福の神」は、毎年場所を移動するのですが、暦の「十干(じっかん・じゅっかん)」を基に、4か所を順にぐるぐると周り、その順番は永遠に決まっているのです。

恵方は陰陽五行と大きく関わっている

「十干」とはなんのこっちゃ??

って感じでしょうけど、節分などの神社の行事は、陰陽五行説に大きく関わっています。

例えば今年(2015年)の干支は「乙未」(きのとひつじ・いつび)ですが、「乙(きのと)」の部分が「十干」に当たります。

「十干」はその名の通り、10種類あります。

  1. 甲 きのえ (木の陽+)
  2. 乙 きのと (木の陰-)
  3. 丙 ひのえ (火の陽+)
  4. 丁 ひのと (火の陰-)
  5. 戊 つちのえ (土の陽+)
  6. 己 つちのと(土の陰-)
  7. 庚 かのえ (金の陽+)
  8. 辛 かのと (金の陰-)
  9. 壬 みずのえ (水の陽+)
  10. 癸 みずのと (水の陰-)

鬼滅の刃」という漫画/アニメの中で、”鬼殺隊の階級として使われているもの”と言えば、分かる人がいるかもしれませんね。

十干は10種、干支は12種類あるので、陽は陽同士・陰は陰同士に、十干と干支を組みあわせます。

すると「乙未(きのとひつじ)」とか「丙午(ひのえうま)」などの組み合わせが全部で60種類になるわけです。

これを六十干支(ろくじっかんし)と呼ぶのですが、要するに60年でこの60種類が1周回ることになります。

60歳で一度人生が終わりもう一度赤ちゃんから再スタートを切るという意味で、赤いチャンチャンコを着る還暦と言う習慣ができたのだそうです。

昔は50歳前後で亡くなる人がほとんどだったので、60歳まで生きてるってことが凄いことだったようで盛大にお祝いした!ってことのようです。

干合のペアで恵方が決まる

そして、この「十干」にはそれぞれに相性のいいペア(干合と言います)が決まっておりまして、このペア同士は同じ方位が恵方になります。

例えば、甲と己は仲良しペアなので、”甲の年と己の年はおんなじ東北東が恵方になるよ~”ってな感じです。

そして下記の順番で、ぐるぐると永遠に回るのです。

  1. 甲・己の年:東北東あたり
  2. 乙・庚の年:西南西あたり
  3. 丙・辛の年:南南東あたり
  4. 丁・壬の年:北北西あたり
  5. 戊・癸の年:南南東あたり

3と5は同じ南南東の方角なので、恵方の方位は4か所ということになり、よって、2015年は「未」ですから、2となり、西南西あたりに「福の神」がいらっしゃるということになります。

そして2016年は3の南南東あたり、再来年2017年は4の北北西あたり・・・という順でぐるぐると巡るんです。

出来るだけ噛み砕いて書いたつもりですが、五行を知らない方にはきっとチンプンカンプンですよね

とにかく以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。