四柱推命で三位空亡(三柱空亡・宿命三空亡・宿命中殺)の息子のこと

三位空亡・宿命中殺

四柱推命の宿命空亡(宿命天中殺)とは の記事で、「宿命天中殺」について書きましたが、私の息子も、三位空亡(三柱空亡、宿命三空亡などとも言います)と呼ばれる、自分自身の中に天中殺の星が3つある宿命天中殺になります。

今回はその息子について書きたいと思います。

空亡、中殺、天中殺、大殺界は、すべて同じ意味です

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三位空亡(三柱空亡・宿命三空亡)や、宿命空亡(宿命中殺)とは

四柱推命では生年月日と出生時間を使って、「命式」という表を作成して運命を占うのですが、例えば平成29年8月18日17時37分に生まれた人の命式は↓になります。

三位空亡・三柱空亡

この生年月日の空亡(天中殺)は申酉ですが、命式を見ると、空亡の干支(申と酉)と命式の干支(申と酉)が、3個かぶった状態であることが分かると思います。

このような命式を三位空亡と呼び、生まれつき自分の中に、空亡(天中殺)の星を3つ持っているという、ちょっと珍しい日時に生まれた人なのです。

で、うちの息子がこの三位空亡です!(↑の命式は息子の生年月日のものではありません)

ちなみに、日柱は空亡になることはない(日座中殺、日居中殺、生日中殺、互換空亡は除く)ので、最高が3つ星になります。

三位空亡は少なく、0.27%の割合になります。

数字の%は、ある60年間の生年月日時に、まんべんなく生まれた場合の割合になります。実際には季節や人為的な要因でお産の時期には偏りがありますし、月の満ち欠けや、100年・400年周期の閏年は加味しておりません。あくまでも数字は目安とお考え下さい。

参考までに、自分の中に1つでも空亡(天中殺)の星を持っていることを、宿命中殺とか宿命空亡と呼び、

1つ星(宿命年空亡・宿命月空亡・宿命時空亡の内のどれか1つある)は25%

2つ星(宿命年空亡・宿命月空亡・宿命時空亡の内のどれか2つある)は4.5%

程度の割合です。(しつこいですが、日座中殺、日居中殺、生日中殺、互換空亡は除いてカウントしています)

星が年柱にあるか(六星占術の霊合星人)、月柱にあるか、時柱にあるかで意味が変わるのですが、ざっくりと言えば、

  • 星が1つなら変人の傾向があるかも
  • 2つならやや変人
  • 星3つの三位空亡の人は、恐らく変人です。

※本当は更にこれの上を行く、+α(日座中殺、日居中殺、生日中殺、互換空亡)の付いたもっと希少な人が存在するのですが、それは置いておきます。詳しくは四柱推命の宿命空亡(宿命天中殺)とは をご覧ください。

星3つが珍しいのは確かなのですが、三位空亡の人が幸せになれるかどうかは少し微妙で、運命が全く読めません。

四柱推命は空亡だけで運勢を占うものではありませんし、「空亡は見ない」という占い師もいますが、2つ以上の宿命空亡を持つ人は、空亡の影響を受ける!と私は考えています。

三位空亡やその他の天中殺の星を組み合わせて3つ以上持つような人は、非凡で、明らかに”普通”とは違う印象を醸し出します。

素晴らしい才能を持つことがありますが、癖が強すぎて、その運勢は大吉か大凶かのどちらかになりやすく、簡単には占えないのです。

“普通” とは違うことは、仲間が少ないため周りから理解されずに苦しんだり、白い目で見られることを気にして本当の自分を抑えてしまうと、息苦しい人生になってしまい、心のバランスを保つことが難しくなります。こうなると大凶へ傾いていきます。

深く考えたり、悩みやすいのも特徴で、悩みすぎて鬱っぽくなったり、宗教や占いの世界に救いを求めることもあります。心の安定を求めてさまよい、必死ですがるのだと思いますが、逆に心を惑わされてしまうこともあります。

自分が人と違うからと言って悩むのはやめて、「自分は変人だ!」と割り切って、個性を殺さずに伸び伸びと生きることができたら・・・。

尚且つ、それを理解し、応援してくれる人に恵まれさえすれば、大発展を遂げる可能性があるのです。

宿命天中殺を多く持つ人の例

占い師をしていた頃、三位空亡(年・月・時が空亡)+年日互換空亡(年空亡+生日中殺のこと)のお子さんを持つ親御さんから、鑑定を依頼されたことがあります。

これは本当にスゴイ確率で0.067%です。

珍しい生まれのため、かなりの変人である可能性が高いことを告げると、幼い時から変わり者で、3人いるお子さんの中で1人だけ極端に違っていて、ホトホト理解に苦しんだ…と仰っていましたが、同時にホッとしたご様子で、これからはありのままの我が子を受け入れると仰っていました。

お母さまに理解してもらえたことが、プラスに働くに違いありません!

でも、なかなか周りに理解されず苦しんでいる人もいました。

宿命二空亡(年と月が空亡)+日座中殺 という女性から、詳しくお話を伺ったことがあります。こちらもかなり珍しく、0.059%の割合になります。

子供のころから「変わっている」とか、「何を考えているのか、ぜんぜんわからない」と言われることが多く、酷い時は「頭おかしい」とか「キチガイ」とまで言われたそうです。本人はいたって普通にしているつもりなのに、そのように言われてしまうのだとか。

普通になりたいのにできない…と、とても苦しんでおられ、不安定な心を占いやスピリチュアルヒーリングに頼っているご様子でした。

また、普通とはちょっと変わったお仕事(一般の求人欄には載らないようなもの)が舞い込むことがしばしばで、ご本人の性格が変わっているという以外にも、変わったご縁や環境で生きていくという場合もあるようです。

宿命空亡や三位空亡について、少しはご理解いただけたでしょうか。

三位空亡を持つ息子のこと

ここからは、三位空亡の息子の子育ての話になります。

三位空亡を持つ子のお産

息子が私のおなかに宿り、医師から出産予定日を聞いた後、すぐに予定日の前後10日間の命式を出したのですが、空亡(天中殺)の星が1つ、場合によっては2つ付く可能性が高いことが分かりました。

レストランやホテルの格付けは、星がたくさん付く方が良いみたいですが、宿命空亡の星は0個がよいので、それが2つも付くかもしれないと知って、超ブルーになってしまいました。

  • 不妊症で結婚5年目にしてようやく授かったのに…
  • 変な子だったらどうしよう…
  • 五体満足で生まれるだろうか…
  • こんなこと知りたくなかった、四柱推命なんて勉強してこなきゃよかった…

と、心配したり後悔したのを覚えています。

ちなみに、占いを大きく分けると、

  • タロットや易などで占う「卜術」
  • 家相や手相・顔相などの「相術」
  • 生年月日で占う「命術」

の3種類がありますが、「卜術」はその時その時のタイミングで出た結果で占うものなので、何度か行えばもちろん結果は毎回変わりますし、手相や顔相も歳と共にだんだん変化していきます。

しかし、「命術」というのは、どうやっても絶対に変えられない生年月日を使って運命を占いますから、悪い結果が出た時は本当に救いようのない占いなのです…

年月日さえあれば、まだ生まれていない人の運命さえ知ることができる「命術」で出る結果は、あくまでも先天的な運勢であって、ここに後天的な要素(環境や周りからの影響など)が加わるため、「命術」で出た結果が絶対!という事はありません!

しかし、先天的な運が悪いという事は、人生のスタート地点でケチが付くというか、コケるような気がするので、出来るだけ良いに超したことはことはありません。

「苦労しそうな子だな~」と悩みましたが、私のお腹に宿ってくれた以上、どんな子に生まれても一人前になるまで育てていくしかない!と、腹を括るしかありません。

そうこうしているうちに月日は流れ、出産予定日になっても全く出てくる気配はなく、星が2つ付くことが確実になりました。

そんな時、「まさか、空亡の星が3つ付くなんてことにならないだろうか?」という想いが頭をよぎりました。星3つになるには、午後3時~午後7時の4時間の間に生まれなければなりませんでした。(※これは息子の生年月日の場合です)

星2つでも苦労しそうなのに、3つになればもっともっと苦労するかもしれない…

でも、『三位空亡は貴命!』と占う占い師さんもいます。(結局はサンプルが少なくてよくわからないのだと思います。)

一体どうなるんだろう…と不安を抱えながら、出産予定日から1週間。まさかと思っていたことが現実になりました!

ちょうどその時間帯に生まれたがっているかのように、正午を過ぎたあたりから陣痛が起こり、午後6時過ぎに、息子は自分の意志で「三位空亡」を背負って生まれて来たのです。

しかし、赤ちゃんは普通、子宮の中を回転しながら出てくるものなのですが、その回転がうまくできず、結果的に無理やり引っ張り出す “吸引分娩” となり、「三位空亡を持つ子のお産はこれほど苦しいものなのか…」と、激しい痛みの中でそんなことを考えながら、普段あまり汗をかかない私が、まるで風呂上りのように全身汗びっしょりになった、ものすごい難産でした。

先生は看護師さんに帝切の準備を指示していましたが、結果的には分娩室でお産が終了したので、”帝王切開を免れられただけマシ”と思うようにしていますが、相当のダメージを食らいました。次男の時はこれの1/100の苦しみで済んだように思います。

息子の方も、長時間、産道の途中で引っかかって苦しかったはずですが、総合病院で出産したため、分娩室にいる間に小児科の先生が来て診察して下さったのですが、何の問題もなく、その後の新生児検査の結果も問題なくて、まずはホッとしました。

母のお腹から出てくるところで最初の試練が待っていたことになりますが、産科の先生の適切なご判断のお陰で無事に生まれてくることが出来ました。

きっと昔なら、死産とか障害を持って生まれたのかも…と感じたお産でした。

三位空亡の子の子育て

大凶の人生にさせないためにと、0歳の頃から七田チャイルドアカデミーに入れて心の教育をしたり、私ができることはしてきたつもりですが、身体はあまり強い方ではなく、何度も入院・手術を経験したり、アレルギー体質で、喘息・アトピー・鼻炎のアレルギーマーチで苦しんでもいます。

生まれた時はなかったのに、3歳ごろから顔の目立つところにレーザー治療をしても取れない茶アザが出てきて、「この子の運命はやっぱり大凶なのかな…」と弱気になる日もあるのですが、「いやいや、何とか大吉になるように応援するんだ!」と、気持ちを奮い立たせて現在に至ります。

もし私が、四柱推命を勉強していなければ、当然三位空亡とは知らずに、何も考えずに子育てをしていたと思いますし、七田に通わすこともなかったはずです。

たまたま私が四柱推命を勉強していたことで、気づいてあげられた訳ですから、息子はやっぱり私を選んで生まれて来たのかなーと思ったりもします。

今の時点ではそれほど変人だとは感じないのですが、これから変人になったとしても、私だけは理解して応援してやりたいと思っています。そして息子がどんなに変わった道を選択しても、動じることがないよう覚悟しておこうと思います。

そして、三位空亡や二中殺以上の人は、親離れしなければ運は上がらないと聞きます。

現在小学6年生ですが、親元から離れてもちゃんと一人で生きていけるように育て上げなければなりません。

そしていつかは、崖から子を突き落とす獅子のように、無理やりにでも親離れさせなければならないのでしょうか…寂しいです

空亡の星を持つ人に空亡(天中殺)が巡る時

もうすく12歳になる息子は、オギャーと生まれた時が天中殺でしたから、現在(2017年)が2回目の天中殺の真っ最中なのですが、2018年1月に中学受験を控えています。

四柱推命の1年は、立春から始まり、節分で終わります。立春=元日、節分=大晦日に当たる感じです。

天中殺も立春から始まることになり、息子は申酉空亡なのですが、申酉空亡は、申年の立春~戌年の節分までの2年間が天中殺になる訳です。

天中殺は誕生日から始まる!という占い師もいますので(細木数子先生の六星占術など)、ここはちょっと曖昧です。天中殺の前年の誕生日から気を付けるくらい慎重になってもいいと思います。

天中殺は「入るタイミング」と「出るタイミング」が最もヤバイのですが、「出るタイミング」となる2018年戌年の1月に、受験日や合格発表がもろに重なっています。

12年(十二支)のうちの2年間巡る天中殺は、『天が味方してくれない空回りの時期』なので、できれば新しいことに挑戦することは避けて、現状維持を心がけた方がよいと言われています。

それなのに、天中殺に入った途端に「中学受験をする!」と言い出し、塾通いを始めたことになります。うちは田舎で中学受験はあまり一般的ではない地域なので、近所にある公立中学に進学するものと思っていた私は「なんでわざわざ大変な道を選ぶの!?」と驚きましたが、ちょっと他とズレたことをする子だったことを思い出しました。

本来なら「新しいことを始めるには適さない時期なので、高校受験に賭けた方がいい」とアドバイスするところですが、宿命空亡を持つ人に天中殺が巡ると、宿命空亡がない人よりも波動が大きくなるため、もしかすると大発展をするかも!?という気になり、どういう結果になるのか見てみたい!と、半ば実験のような気持ちで様子を伺っています。(もちろん大凶になる可能性もあります)

「天中殺で始めたことだから途中で挫折するかも?」と疑っていましたが、厳しい中学受験合宿まで参加していましたし、途中で投げ出すこともなく頑張っているようなので、天が味方しなくても自力で何とか合格してくれればいいなーと祈っていたのですが、残念ながら奇跡は起きず、結果は不合格でした・・・

やはり天中殺の時期に結果を出すのは容易なことではないようですが、この時の努力はいつかきっと何かの役に立つと信じたいと思います。

以上、占いを信じない人にとったら、「このお母さん、ちょっとズレてる!?」とお感じになるかもしれませんが、いたって真面目なんですよ

くだらない話を最後までお読みいただきありがとうございました。