姓名判断について書いてみます。
実は姓名判断も、陰陽五行や四柱推命と密接に関わっているのですが、あまり知られていないようです。
でも奥が深いのでほんの障りだけ!
姓名判断においての「五行バランス」のことを、かいつまんでご紹介します。
目次
画数ばかりにこだわる「名づけ」「姓名判断」は間違い
もうじき赤ちゃんが生まれる知人から、「どんな名前にしようか迷っている」と名づけについての相談を受けました。
何でも、占い師に依頼した名前が気に入らないのだとか。
彼女は占い師に相談する前に、名づけや姓名判断の本を読み漁って、自分なりに良さげな名前を考え、それを候補として持参したらしいのですが、あっさり却下されたそうで…
で、肝心の占い師さんが提案してくれた名前は?というと、「画数が良くない!」と、友人はぜんぜん納得していないようなのです。
彼女が持参した名前と、占い師さんが提案してきた名前を比較してみたのですが、確かに画数だけを見ると、彼女の考えた名前の方が良かったです。
天格、人格、地格、総格、外格の全部が、吉や大吉でした。
しかし!
姓名判断は画数だけでは判断するものではありません。
過去に、五行バランスについて取り上げましたが、実は、姓名判断でも五行のバランスが重要なのです!
実際、占い師さんが提案してくれた名前は、五行のバランスがそこそこいい感じでした。
姓名判断は、天格、人格、地格、総格、外格の5ケ所(五格)の画数で占うことが、一般に知られていますが、実はこの中には五行(木火土金水)が隠れているのです。
本来は、画数と五行バランスの両方が良い名前を付けてあげるのが一番良いのですが、なかなか骨が折れるものです。
どうしても両方良い名前が見つからない時は、五行バランスを優先した方がいいらしく、少々画数が悪くても、五行のバランスが良ければ、人生のバランスも崩れにくいのだとか。
恐らくその占い師さんも、画数よりも陰陽五行のバランスを重視したのではないかと推察しました。
姓名判断での五行の見つけ方
1.五格(天格・人格・地格・総格・外格)の五行
姓名判断で「五格」と呼ばれる、天格・人格・地格・総格・外格の画数が、11や31、22や42など、1か2ならなら「木の五行」に分類されます。13や24なら「火の五行」になります。
それを一覧表にしたのが下の表↓。
五行 | 木(1・2) | 火(3・4) | 土(5・6) | 金(7・8) | 水(9・10) |
五格の画数 | 1,11,21,31…
2,12,22,32… |
3,13,23,33…
4,14,24,34… |
5,15,25,35…
6,16,26,36… |
7,17,27,37…
8,18,28,38… |
9,19,29,39…
10,20,30,40… |
例えば「一田二子さん」の五格を見ると、天格が6、人格が7、地格が5、総格が11、外格が4ですので、
天格=6=土の五行、人格=7=金の五行、地格=5=土の五行、総格=11(1)=木の五行、外格=4=火の五行ということになります。
五格の全てが異なる五行なら、5種類の五行が揃ったとてもバランスの良い姓名となるのですが、なかなかそううまくいくものではありません。五行は偏っている人がほとんどなのです。(キムタクは五行の木火土金水が全て揃っています)
五行が揃わない時に見て欲しいのが、天格・人格・地格の関係です(天地人)。
「一田二子さん」の場合は、土・金・土になります。
土と金の相性を見ると、「金」はもともと「土」の中で生まれたものですから、土と金は仲良しの関係(「土生金」の相生の関係)になります。
よって「一田二子さん」は、五行同士のバランスが良い名前である!と判断できます。
五行同士の相性が良いか悪いかは、↓の図を参考にしてください。赤線は相性の良い関係(相生)、内側のグレーの線は相性の悪い関係(相剋)になります。
※「火火火」や「木木木」のように同じ五行が3つ偏るのは、相剋ではありませんが、五行バランスの観点から見るとあまりお勧めはできません。避けられるなら避けましょう。
参考外部サイト こちらの姓名判断のサイトは、天地人の「五行配列」が出るので使いやすいですよ。
2.音の五行(音霊導)
名前と言うのは、いつも文字で表すとは限りません。
画数以前に「はなこ」や「たろう」という発音(耳で聞こえる音)も、多少は姓名判断に関係があると考えられています。
これを「音霊導」と言い、音にも魂が宿るという類のもので、言霊(ことだま)をイメージするとわかりやすいかもしれません。
上でご紹介した五格の五行に、音の五行も加えてみてください。
音の五行の見方ですが、例えば「きょうこ」の「き」は、「か行」の音ですから、「きょうこ」と言う名前は、どの字(漢字・かな)を使っても「木の五行」ということになります。
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
五十音の行 | か行 | た行
な行 ら行 |
あ行
や行 わ行 |
さ行 | は行
ま行 |
※濁音も同じです。
逆に、漢字の読みを変えることで音の五行は変えられます。
例:「杏子」という漢字を使う場合、「きょうこ」と読むなら木の五行、「あんず」や「あんこ」なら土の五行になります。
【参考】命術(生年月日)の五行を考慮して名前を考える
生年月日というのは絶対に変えられないものですから、生年月日で占う命術(先天運)が悪いと凹みますが、生年月日の五行バランスが悪い時は、名前の五行でバランスを補ってあげることができます。
例えば、生年月日で「火の五行」がたくさんある人に、更に「火の五行」が多くある名前を付けてしまうと、その人は燃え盛る火のような激しい感情の持ち主になりやすいため、火の勢いを抑える「土」や「水」の五行のある名前を付けてあげることで、バランスがよくなります。
この方法は、赤ちゃんが生まれてから名前を考えることになるため、すんなり決まらない時は出生届の提出期限が迫ってきて焦りますが、本来はオギャーとこの世に誕生した時点で、その子に合った名前を付けてあげるのが最も良いようです。
【おまけ】姓名判断における「陰陽バランス」について
他にも、画数の良し悪しだけでなく、「陰陽バランス」を見ることがあります。
私が姓名判断を学んだ際、「姓名の神秘」という本が教材の一つだったのですが、この本の著者の熊崎健翁先生は陰陽についてはあまり重要視しておられなかったのかはわかりませんが、とにかく陰陽についてはさらりと学んだ程度なので、流派によっては”陰陽の吉凶”も加味するようです。
姓名判断において、どのように陰陽を判断するかと言うと、単純に、字画数が偶数か奇数かになります。
姓名の陰陽の見方
再び「一田 二子」さんを例にしてみます。
偶数は陰数で黒丸(●)で表し、奇数は陽数で白丸(○)で表します。
- 偶数=陰数=●
- 奇数=陽数=○
一は1画、田は5画、二は2画、子は3画になるので、これを偶数・奇数の陰陽で表すと、「陽陽陰陽」になります。
さらに陰陽配列を記号で表すと、「○○●〇」になります。
1 5 2 3
↓
奇数 奇数 偶数 奇数
↓
陽 陽 陰 陽
↓
○○●〇
この陰陽配列が吉か凶かの見方については、流派によって偏りがあるようですが、姓と名前の境目(姓の最後の文字と、名前の最初の文字)は陰陽が変わる方が良いらしく、私もここは気を付けるようにしています。
検索窓で、「姓名判断 陰陽配列」のキーワードでググると出てきますので、気になる方はご自身で確認してくださいね。
参考外部サイト こちらの姓名判断のサイトは、画数の吉凶の他に、天地人の五行の吉凶や、陰陽配列の吉凶も出てきますので使いやすいですよ。
【おまけ】名前に適さない漢字について
画数や五行バランス、陰陽バランスが良くても、漢字に込められた意味の悪い文字を使うと、凶をもたらす場合があるという説もあります。
宇宙や星などの「空」に関係する漢字を名前に使うと、スケールが大きすぎるからか「常識の範囲から逸脱した、いわゆるぶっ飛んだ性格や人生になりやすいため注意!」と、とある占い教室で習ったことがありますが、それ以外にも、”漢字の成り立ち”などから吉凶を判断する方法があるようで、このような本も出ております↓
私は四柱推命の師匠から卒業と同時にお名前を頂戴したのですが、「眞」と言う字が使われていました。現代では「真」になります。
「眞」や「真」の文字が名前に入っている人は、世の中に大勢いるとは思いますが、実はこの漢字はあまり意味が宜しくありません。白川文字学でも「不慮の死を遂げて行き倒れになった人」を表す文字なのです。
このような由来を知ってしまうと、「こんな字を名前に使っているから自分は大成しないのかな??」と自信を失くしてしまうこともあるでしょう…
私はこの漢字の意味を知った時「こんな字を使うなよ」と、とっさに先生を恨みました…
※「眞」の字を名前に使っている人でも大成している人は大勢いますから、ここは誤解のないようにお願いします(>人<)
もちろん先生は知らずに付けたのだと思いますし、文字の成り立ちまでは「名づけ」に考慮していなかったのでしょう。
なので、既に名前を付けてしまった人は絶対に読まない方がよいですが、これからお子さん等の名前を考える人は、後悔しないように一応、目を通してみてはいかがでしょうか。
お子さんが将来、自分の名前を調べたときに、ハッピーな気持ちになるような名前を付けてあげることも大切だと私は思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>