昔子供が小さい頃、短期間ですが自宅で電話占い師をやっていたことがあるのですが、「占い師ってどうしたらなれるの?」という質問を受けることがあります。
最近は占い師になりたい人が増えたようで、世の中には占いスクールや占術が学べる通信教育がどんどん出てきました。
私の場合はプロの占い師の先生がやっている小さな教室で、ほぼマンツーマンの状態で3年勉強して名前を頂戴し、あとは独学で10年。
その間に、結婚・出産を経験して、上の子を保育園に預け始めたタイミングでプロの対面鑑定占い師が講師を勤める占いスクールに2年ほど通いました。
そこのスクールにはプロの占い師も学びに来ていました。
占いの世界も一生涯、勉強です!
占い師としてデビューもできる占いスクールもあり
占いスクールの中には、ある程度のレベルまで達した生徒を自社の占いの館や占いイベントでデビューさせてくれたり、自社の電話占いサイトで電話鑑定師として契約してくれることもありますから、やる気さえあれば誰でも占い師になれます。
もちろん、霊感がなくても大丈夫!
しっかり占術を勉強さえすれば、霊感がなくても占い師になれます。
でもね、占いスクールや通信教育では、技術的なことは教えてくれても、センスや感覚までは学べなくて、そこは個人のもともと持っている能力が大きいと思います。
占いスクールの良いところ
ずっと独学でやってきた私がスクールに入ってみて良いと感じたところは、講師であるプロの占い師の先生の雰囲気はやっぱり独特なので、間近で授業を聞いているだけでも立ち振る舞いの勉強になりました。
そこは1クラスあたり10人程度の生徒さんがいましたが、占い師になりたい!という人が大勢集まっている教室ですから、まるでサロンのような感覚なんです。
キラッと輝く原石のような、いかにも普通じゃない雰囲気を醸し出している人もいましたし(普通の人もたくさんいましたけど)、いかにもという感じのぶっ飛んだファッションをしている人もいて、毎回通うのが楽しみでした。
そこに行けば何かしら吸収できるような気がしたものです。
もちろんスクールは占いを教えてもらうために行く場所なのですが、授業で知識や技術的なことを学ぶ以外にも、自分で吸収することも大事だという事ですね。
特に『感覚やセンスのようなもの』は、芸術と一緒で触れることが一番大切なのです。
都会にはたくさんの占いスクールがありますが、地方だとそうもいきません。通信教育はどこに住んでいても受けられるので手軽な気もしますが、少々遠方でもスクールに通うことは悪くないと私は思います。
占いの技術は高くても人気占い師になれるとは限らない
占いスクールを主席で卒業しても、人気占い師になれるのかと言うとそうでもないのです。
私の所属した電話占いでは、「占いの技術よりもむしろトーク力の方が大事」と教えられました。占いが全然できないのは困るけれど、ちょっと出来ればそれでいいそうで・・・
むしろ技術ばっかりの頭でっかちでは通用しない世界なのだそうです。
その電話占いで一番人気の占い師は、ほとんど自分からは喋らないらしく、「うん、うん、ふーん…それで?」だけで何時間も会話するのだとか。
そもそも電話占いというは、『〇分〇円』という仕組みなので、長く会話ができる人が一番稼げるということですから、「稼げる=占い師として優秀」とは限らないんですけど、ともかく占いの世界では、占いの技術や霊感よりも、人の話を聞きとることが一番大事な能力だと思います。
お客様の込みいった悩みを聞いて、吐き出させてあげるだけでも大変ですし、それをちゃんと聞き取って占い結果を交えつつ悩みを取り除いてあげることって本当に大変なので、占い自体に興味があっても、人嫌いや会話が苦手な人には絶対に務まらない仕事なのです。
占い師という仕事は、
コミュニケーション能力が90%で、占いの能力は10%でいい
という感じです。
何となく伝わりましたでしょうか?
占い師になりたい方のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。