手をかざすだけで病気を治せる人の話

1990年代後半の話なのですが、当時私の住む県に手をかざすだけで切らずにがん等の病気を治してしまうという不思議な力を持っている老人がいました。

病気の部分に手を当てると、手からパワーが出て癌を消すらしいのです。

「そんなの、うそだろ~~~??」と思いますが、一緒に四柱推命を習っていた生徒さんの娘さんが末期がんで、医師から余命半年と診断されていましたが、藁をもすがる思いで必死で通われたところ、1年以上経ってもご存命で元気にお仕事をされていらっしゃいました。

胡散臭い話なのですが、「本当に治った!」とその生徒さんは仰っていました。

その力が本当かどうか身を持って体験したいと、私も脚と耳の悪い祖母を連れて2度ほど通ったことがあります。

朝6時に電話で予約をすると、年配の男性が電話に出られて「〇月〇日の〇時に来てください」と告げられて一方的に電話を切られます。

その日は都合がいいとか悪いとか何も言えません。指定された日にちに訪れるだけです。

そして予約の日に行くと、部屋の真ん中にお布団が1枚敷いてある畳敷きの部屋に、何人かの人が壁沿いに座って待っていました。

私たちの治療の後も次から次へと人がどんどんやってきていました。多い時は100mほど行列ができていたそうです。

背筋がピンと伸びている元気なおじいちゃん先生に順番に診てもらうのですが、衝立も何もない布団の上に寝転がって診てもらうので、順番を待っているみんなから様子をじーっと見られながら、問診の内容も全部丸聞こえでした。

プライバシーも何もあったもんじゃありませんが、かなり遠くから足を運んでいる人や、末期癌だという深刻な病状の人もいました。

治療費は1万円とか5,000円を白い封筒に入れて予め準備していき、治療が終わった後にお布団の下にそっと滑り込ませるのがならわしでした。

そして治療は?というと、悪い部分に手をかざすだけなのです!悪い部分にスプレーに入った水を吹きかけて白い温泉タオルでしばらくの間じーっと押さえている感じでした。

左手だったか右手だったかは忘れましたが、ある日突然神様から片方の手だけに力が授けられたのだと、そのおじいちゃん先生は話してくれました。確か戦争中と仰っていたような・・・??

あとは、大根おろしを毎日食べている、庭にトゲの有る植物を植えると効果がないから有るなら抜きなさい、高●山の水がどうとか言っていたような??

古い話ですから記憶は定かではありません。

それで病が治ったか否かですが、祖母の脚も耳が聞こえにくいのも全く治りませんでした…( 一一)

朝早い時間を指定されたので、自宅からかなり離れていたので頑張って早起きして行ったのに、効果はありませんでした。外科や耳鼻科は専門外だったのかな~

1万円くらい損しました。

あれから癌の娘さんがどうなったのかずっと気になっていたのですが、その生徒さんはいつの間にか教室を辞めていて、知らないうちに亡くなっていたので、娘さんがどうなったかやその先生がまだご存命かどうかも今となってはわかりません。

占いなんてものと関わると不思議な話が舞い込んでくるもんだな~と当時は思ったものです。

世の中には科学では証明できない超常現象が存在するのかもしれませんが、私は霊と聞くだけでびびってしまう臆病者です。昔、人がたくさん亡くなった場所だとか、事件があったとか聞くと、怖くてその場所には近づくこともできません。

神様の存在も信じていませんから、信仰心もゼロです。

霊とか宗教とかスピリチュアル的なものは苦手なくせに、自分の未来は知りたくて占いを学び始めました。

四柱推命という占いは確立や法則などに基づいて作られたれっきとした学問ですから、霊の力を頼らなくても、勉強することで一応は誰でも未来を占えるようになるというところも私に合っていました。

霊とかスピリチュアルは胡散臭い…と敬遠している方でも、四柱推命や手相や風水なら入りやすいのではないでしょうか。